自分の思考と感情を変えると、起こる現実が変わる？
これから紹介するお話は、（エスター・ヒックス&ジェリー・ヒックス著 本田健訳 新訳お金と引き寄せの法則 豊かさ、健康と幸せを引き寄せる）と言う本の中で紹介されているお話です。
この２つのお話を聞くと、自分の思考を望む方向に整えることの重要性が、とてもよく分かると思いますよ。
問題ではなく、解決策にフォーカスする
『気象予報士がテレビで「深刻な干ばつ」と言っていた時期、エスターはテキサス・ヒル・カントリーの自宅の敷地内の小道を歩いていて、芝生が乾燥しているのに気づきました。また、美しい木々や植物が雨不足でしおれているのを見て、とても心配でした。
数時間前に水を一杯入れたはずの、鳥用の水入れも空になっていたのを見て、きっと喉が渇いた鹿がフェンスを飛び越えて、少しばかり水を飲んだのだろうなと思いました。
雨不足の深刻な影響に思いを巡らせたエスターはふと立ち止まり、窓に向かって、とてもポジティブに聞こえる言葉で、こう言いました。
「エイブラハム、雨が降ってほしいわ」
「何かが足りないと言う立場から求めて、雨が得られると思いますか？」と「え？、何が間違っているの？」とエスターは聞いてきました。
「なぜ、雨が欲しいの？」と言う私たちの質問に、エスターはこう答えました。
「地球がまた元気になるから、雨が欲しい。林の生き物たちが水を沢山飲めるから、雨が欲しい。草の緑が蘇るし、肌もしっとりするし、みんなが喜ぶからよ」
それを聞いて私たちはこう言いました。「さあ、これで雨が引き寄せられています」
私たちの質問。「なぜ、雨が欲しいの？」によって、エスターは問題から注意をそらして、解決策へ向ける事が出来ました。何故それが欲しいのかを考えると、たいてい波動が望む方にシフト、あるいは軌道修正されます。どのように、誰が、いつ持ってくるのかを考えると、常に問題の方に波動が戻ってしまいます。
「なぜ雨が欲しいのか」と質問することで、問題に向いていたエスターの注意は、望む思考に軌道修正されました。
望む事だけでだはなく、何故欲しいのかも考え始めたので、その過程で彼女の気分も和らぎました。その日の午後に雨が降り、晩には地元のTV局の気象予報士が「珍しい事に、ヒル・カントリーで局地的な雷雨がありました」と放送したのです。
あなたの思考はパワフルなもので、多くの人が思っている以上に、あなたは人生経験をコントロールする力を持っているのです』。
う〜ん、これって凄い話ですよね！。エスターが雨不足と言う問題から注意をそらして、思考を（何故雨が降って欲しいのか）と言う解決策の方に向けただけで、自分が望んでいた雨まで降ってしまうなんて。思考の引き寄せる力って強力ですよね。
そしてこの思考の力を上手に使う事が出来るようになれば、無理やり他者をコントロールしようとしなくても、実は他者に対して影響力を及ぼす事が出来るようにもなるんですよ。
望むのはいい気分
幼い息子のおねしょに困っていた若い父親がいました。濡れたパジャマとシーツを毎朝片付けないといけないことも嫌でしたが、おねしょがあまりにも長く続く事に精神的にも参っていました。そして、正直に言うと、息子のおねしょが、恥ずかしかったのです。「もうおねしょをする年齢じゃないのに」と、私たちに愚痴をこぼしました。
「朝起きたら、何が起きていますか？」と父親に聞いたら、「息子の部屋に入ると臭いで、またおねしょをしたなって分かるんです」と答えました。
「その時の気持ちは、どんなものですか？」とさらに聞きました。
「無力、怒り、イライラです。こんな状態が長く続いていて、どうすればいいのか分からなくなります」
「息子さんには何て言いますか？」
「濡れたパジャマを脱いで、お風呂に入りなさい。もうおねしょをする年齢じゃないって、何度も言っただろう」
私たちは、「おねしょを長引かせているのは、実はあなたですよ」と父親に伝えました。こう言う事です。「状況に自分の感情が支配されてしまうと、その状況を変える影響力は持てないのです。ですが、状況に応じて自分の感情をコントロール出来たら、その状況を変える影響力を持つ事が出来ます」。
例えば、息子さんの部屋に入った時に望まない事が起きたと気づいたら、ちょっと立ち止まって、自分の望むことは何だろう、と自分に問いかけてください。何故それを望むのかを考える事によって、望む方へ思考が軌道修正されてすぐにあなたの気持ちが和らぐだけでなく、あなたのポジティブな影響力が結果として見えてくるでしょう。
「あなたの望みは何ですか？」と聞いたら、彼はこう言いました。
「息子がおねしょをせずに、恥ずかしいと思わずに、自分の事を誇りに思って、気分よく目覚めて欲しいです」
この父親の気持ちが楽になったのは、望んでいる事にフォーカスする事で、彼の望みと調和する事が出来たからです。彼にこう伝えました。「こう言う思考を持つ事で、あなたが望まないことではなく、望むことの波動を放つので、あなたの望みと調和するため、息子さんにポジティブな影響があるのです。
そうすれば、こんな言葉が出てくるでしょう。『まあ、これも成長の一環だしね。みんな経験している事だし、どんどん成長しているよ。濡れたパジャマを脱いで、お風呂に入ってきなさい』と。
この若い父親はしばらくして、息子のおねしょがおさまったと、嬉しそうに報告してくれました』。
う〜ん、またまたこのお話も凄い話ですよね！。父親が望まない事ではなく、望む事に思考を向けただけで、息子さんのおねしょが治ってしまうなんて（つまり他者に良い影響力を行使できたという事になりますよね）。
エイブラハムが『状況に自分の感情が支配されてしまうと、その状況を変える影響力は持てないのです。ですが、状況に応じて自分の感情をコントロール出来たら、その状況を変える影響力を持つ事が出来ます』と語っている通り、自分の思考と感情をコントロールする事さえきちんと出来れば、無理やり周りの人々を、自分の思い通りにコントロールする必要はないという事になりますね。
終わりに
エイブラハムはよく本の中で、「私たちの教えは、自己中心的だと非難される事があります。確かに自己中心的な事を教えていると、いつも思っています」とも語っています。
皆さんどうでしょうか？、自己中という言葉自体には、あまりポジティブなイメージってないですよね。むしろ世の中的には、どちらかと言うと否定的な言葉として捉えられていると思います。ではなぜエイブラハムは、自己中心的（自己中）な考え方を私達に教えているのでしょうか？。
エイブラハムは、（エスター・ヒックス&ジェリー・ヒックス著 本田健訳 新訳 エイブラハムとの対話）と言う本の中で、自己中心的である事の大切さについて、こんな風に語っています。
喜びを求めることは、自己中心的なのでは？
「私たちの教えは、自己中心的だと批判される事があります。確かに、自己中心的な事を教えている、といつも思っています。というのは、物事は自分の視点からしか見る事が出来ないからです。自分以外の視点から物事を見る事はできません。『自己中心的』というのは自我、その人が持つ自分像です。
意識を向けているのが自分でも他の人でも、いつも自分自身の波動を通してしかそう出来ないし、自分がどう感じているかが『引き寄せの原点』になります。
自分から見て、気分が良くなるものに意識を集中していれば、それが『引き寄せの原点』になって気分が良くなるものが引き寄せられてきます。
しかし、自己中心的に気分が良いものに意識を向けずに、気分が悪くなるものに意識を向けていると、それが『引き寄せの原点』になってネガティブなものを引き寄せます。当然、その結果は自分の望まないものになるでしょう。
自分を中心に置いて自分の感情を大事にしない限り、つまり、『内なる存在』と真に繋がるものに思考を向けない限り、他の人の力になる事もできません。全ての人が、自己中心的なのです。それ以外でいる事は出来ません』。
何よりも先ず一番大切なのは、自分の中の（内なる存在）と繋がる事こそが重要で、そこと繋がる事が出来て初めて、他者の力になれると言う事のようなので、これを読んだみなさんも是非、人にどう思われるかと言う事を考えるよりも先に、先ず自分自身が今何を感じているかと言う感情に意識を向け、（自己中）である事を大切にしてみてはいかがでしょうか。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
また次回も読んで頂けると嬉しいです。
ぺんぎん１号、おすすめコスプレイヤーさん
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