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おもしろ実験マンガ・濃厚ミルクシェイクの不思議と思い込みの力

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人間の思い込みは強力?

先ほどの実験漫画のお話はいかがだったでしょうか?。とっても不思議ですよね。なぜこんな事が起きるのでしょうか?。それは、人間の思い込みと言うのは、実はとてつも無い強力な力があるからなのだそうです。

先ほど紹介した本の中で、著者は人間の思い込みの力についてこんなお話をされています。

人生に苦労が多いのはなぜだろう?

『中略

あなたの思い込みは、現実の世界でそのまま再生される。思考は現実になる。自分の意識を集中したものが拡大する。あなたが目にする現実は、全てあなたの思い込みから生まれている。

自分の惨めな人生に文句を言うのは、使えないアプリが入っているスマートフォンに向かって文句を言うようなものだ。そのアプリをダウンロードしたのは、他ならぬあなただ。

あなたの人生は、あなたの思い込みをそっくりそのまま反映している。

思考や意識の持つ力をきちんと理解している人はほとんどいない。
全ての思考は種であり、精神エネルギーの一単位だ。十分な意図、感情、確信を持った思考は、それが本当であってもそうでなくても、現実世界に根を張り、物質化するのである。

これは大切な事なのでもう一度言おう。思い込みは、それが本当であろうとなかろうと、現実の世界で物質化する。だから、人生は苦労の連続だと信じているのなら、その通りになる。男はみんな浮気をすると信じているのなら、それがあなたの現実になる。

人生それ自体に苦痛は存在しない。ただ、私たちの思い込みを、鏡のように反映しているだけだ。
鏡を見た時に、口元が汚れている事に気づいても、鏡の中の顔を直そうとはしないだろう。思考と現実の関係もそれと同じだ。鏡に写っている「現実」を直しても、本当に直した事にはならない。

現実の問題は、自分の中にある問題を映しているだけだと言う事に気づき、思い込みを変えるしか道はない。

ある思い込みを頑なに信じていると、人は前に進めなくなる。「でも、お金がないのは事実だもの」「うちがガン家系なのは事実だから」と言うことを当たり前のように信じていると、それ以外の現実が全く見えなくなる。絶対の真実だと思い込んでしまう。

でも、いわゆる「事実」だって、科学者や学校の先生やテレビが何と言おうと、ただの一つの意見でしかない。
私たちの意識や思い込みが変われば、「事実」もすぐに事実ではなくなる。』

ぺんぎん1号

う〜ん、確かに人間の意識や思い込みには強力な力があると言う事は
わかりましたが、でもそれだけで、本当に現実が変わるのでしょうか?

エネルギーは、(事実)と(事実だと思い込んでいる)状態の区別がつかない?

先ほどの著者曰く、私たちが住むこの世界の仕組みでは、私たちは(事実)思っているものと(事実だと自分自身が思い込んでいる)ものとの区別と言うものが、どうやら出来ないそうなんですよね。

著者はこんな事を語っています。

パム・グラウト

思い込みは、それが自分が勝手に思い込んでいる事でも、
文化や慣習によって思い込まされている事でも、必ず現実の世界で
物質化する事になる

例えば、人間のこの(思い込み)の力が一番分かる一例が催眠術です。催眠術に関するこんなお話が本の中に紹介されていましたので、ここで紹介してみます。

催眠術の力

『マイケル・タルボットは、「投影された宇宙」(春秋社)と言う傑作の中で、トムという人物の話を紹介している。

トムは催眠術をかけられ、目が覚めたら娘のローラが透明人間になっていると言われた。ローラはトムのすぐ目の前に立っていて、催眠術の儀式がおかしくてくすくす笑っていたのだが、トムには娘の姿が見えず、声も聞こえない。

催眠術師はポケットから懐中時計を取り出すと、ローラの背中に押し当て、「私の持っているものが見えるか」とトムに尋ねた。トムは身を乗り出し、前に立っている娘の向こう側を透視するように見た。
そして、催眠術師が持っているのは懐中時計だと分かっただけでなく、時計に彫られている刻印まで読む事ができたのだ。

こういった話を聞くと、確固とした現実というものに対する信念がぐらぐらと揺らいでくる。そして、私たちが見るものや、経験するものは、もしかしたら私たちの決断が集まって出来ているだけなのかもしれないという考えにも繋がっていく。

言ってみれば私たちは、集団で催眠術にかかっているようなものだ。』

ぺんぎん1号

目の前に娘さんが立っていて、その背後に懐中時計があるんだったら、
時計に書かれている刻印なんて絶対読めないはずですよね?
う〜ん、本当に不思議ですよね

プラシーボ効果とノーシーボ効果

この人間の思い込みの力がよく分かる例として一番有名なのは。プラシーボ効果と呼ばれるものですね。これは皆さんも聞いた事があるのではないでしょうか?。

プラシーボ(偽薬)効果とは、例えば、何の変哲もないただの角砂糖の塊を、(これを飲めば病気が治るよ)と伝えて渡すと、実際に病気が治ったりするというものです。

このプラシーボ効果を効果的に活用した一人に、フランス人の心理学者兼薬剤師の、エミール・クーエ(1857〜1926)と言う人物がいます。このクーエという人物は、現在「プラシーボ効果」と呼ばれているこの現象を、とても効果的に活用した事で有名になった人物だそうです。

クーエは本業である薬剤師としての仕事をしているうちに、ある事に気がついたそうです。それは、患者に薬を渡すときに、薬の効果を大袈裟に褒めて渡した患者さんは大抵良くなり、逆に何も言わずに渡した患者さんは、それほど劇的な改善がみられなかったという事です。

ぺんぎん1号

薬の効果を大袈裟に褒めて渡しただけで、患者さんの病気の改善に違いが出るなんて、う〜ん、これまたとっても不思議ですね。

クーエの伝記によれば、彼の治療の成功率は何と93%にも達し、その治療例も、腎臓病から記憶障害、糖尿病、偏頭痛、子宮脱など、まさにありとあらゆる病気を治癒していったそうなのです。

では、効果の無かった7%の人達と言うのは一体どんな人達だったのかというと、どうやら(こんな薬を飲んだくらいで本当に良くなるのか?)っと言った感じの、非常に疑り深い性格の人たちだったそうですよ。

クーエ自身は、いつもこんな事を語っていたそうです。

エミール・クーエ

『私は誰も治療していない。
ただ、自分で自分を治療する方法を教えただけだ。

ノーシーボ効果とは?

プラシーボ効果って凄いですよね。つまり、実際に治療をしているのは、私たちの思い込みの力と言う事でもあると言う事ですね。

ただ、このプラシーボ効果には、全く逆に作用する(ノーシーボ効果)と呼ばれるものも存在します。
ノーシーボ効果とはつまり、ネガティブな思い込みが、実際にネガティブな現実を引き起こしてしまうと言う恐ろしいものです。

著者はノーシーボ効果について、こんな話を語っています。

ノーシーボ効果の不思議

『薬の臨床試験で、被験者にあらかじめ副作用の警告をしておくと、本物の薬ではない偽薬を飲んだ人たちも、実際に副作用の症状が出る。
例えば、ある結合組織炎の薬の試験では、プラシーボを与えられた被験者の11%が、酷い副作用の為に試験の継続ができなくなった。つまり、彼らの思考が症状を生み出したと言うことだ。

1995年、東京で地下鉄サリン事件が起こった時のことだ。現場近くの病院は、吐き気やめまいなど、神経ガス特有の症状を訴える患者たちで溢れ返ったのだが、患者の中にはサリンを吸っていない人もかなり含まれていたという。

また、テネシー州のある学校では、ガソリンの匂いがしてめまいを訴える生徒が出た。学校は封鎖され、100人ほどの生徒が救急車で病院に運ばれた。そのうち三十八人は入院する事になった。

校舎を念入りに調べたところ、化学物質もガソリンも全く発見されず、原因も特定できなかった。考えられる原因は、そこにいた人たちの思い込みだ。

もちろんプラシーボそれ自体には効き目はない。それでもその効果はあまりにもリアルだ。気のせいで治った気がするだけでなく、実際に検査の数値まで変わるのだから。

そこで私たちには、こんな疑問がわいてくる—–いわゆる「事実」とは、一体どこまでが事実なのだろうか?』

ぺんぎん1号

今回紹介したいくつかのお話を読むと、確かに著者の言う「事実とは、一体どこまでが事実なのだろうか?』っと言う疑問がわいてくるのも当然かもしれませんね

終わりに

いかがだったでしょうか。人間の思い込みにはもの凄い力があるんだなぁって事が、少しは感じていただけたら嬉しいです。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を手に取って読んでみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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ペンギン1号
X(旧Twitter)用ヘッダーイラスト制作&ウエルカムボード制作をしている、ペンギン1号と申します。仕事以外にも、自分の好きな本や引き寄せの法則についてのお話も書いていますので、良かったらご覧になって頂けると嬉しいです。