皆さん、こんにちは。
もし、プライベートや仕事上の人間関係などで、自分にとってあまり心地よくないと思われる状況に置かれた場合、皆さんならどのように対処するでしょうか?
なるべく早く、その心地よくないと感じる人や状況、環境から離れてしまう?まぁこれが一番手っ取り早く、もっとも最善の手段だと思われますよね。
でも、心地よくないと思われる場所から離れる前に、先ずやってみて欲しいことがあります。それが、自分の意識(考え方)を意識的に「変える」と言う方法です。
今回はそんな、考え方を変えると現実が変わってしまうという、「引き寄せの法則的、考え方を意識して変えると現実が変わる」と言うお話を紹介たいと思います。
もし興味がある方は、ぜひ読んで頂けると嬉しいです。
嫌なことがある現状から立ち去れば、嫌なことはなくなる?
世の中には、こんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?
- 例えばプライベートで・夫(パートナー)が全然育児に参加してくれないという悩みを抱えている
- または仕事上で・いつも無理難題ばかり押し付けてくる雇い主(上司)に困っているという悩みを抱えている

もし皆さんがこのような状況に遭遇した場合、どんな行動を取るでしょうか?

たぶん多くの人がこんな時に選択するのは、直ぐに夫(パートナー)と離婚(別れる)する、直ぐに会社を退職(転職)するなど、その好ましくない状況から一刻も早く立ち去る(離れる)と言う決断(行動)を取ると思います。
では果たしてそれが、僕たちが唯一選択できる、もっとも効果的な方法なのでしょうか?
物理的に居たくない人や環境から離れれば、問題は全て解決する?

もちろん、命の危険があるなど、そう言った場合は直ぐにでもその場を離れることが大切だと思います。
ただ、育児に協力してくれない夫(パートナー)が嫌だから、離れるために離婚する。いつも無理難題を押し付ける雇い主(上司)が嫌だから、離れるために退職する。
人は、望まない人や環境、状況などに直面した際に、その望まない人や環境、状況から物理的に離れることができれば、問題は全て解決する、と思いますよね?
では、果たしてそれは本当でしょうか?
以前ブログで紹介した、A New Beginning II 引き寄せの法則の本質 自由と幸福を求めるエイブラハムの源流という本の中に、エイブラハムの次のようなお話が紹介されています。
ネガティブな感情から行動すると悪い出来事を引き寄せる
エイブラハム・『私たちのアドバイスを求める友人たちの多くは、否定的な経験を事細かに話してくれる。話題は実に多岐にわたっている。

彼らは窮状を訴えたあと、私たちによくこう尋ねる。「この関係から足を洗うべきでしょうか?」「この仕事をやめて、他の仕事を探すべきでしょうか?」
関係から足を洗うことや、転職することが、今いる否定的な場所から抜け出す一つの方法であることに、私たちはしばしば同意する。

いたくないところから物理的に自分を引き離せば、直接的な慰めにはなり得る。だが、物理的に行動するだけでは十分ではない。
あなたをこの否定的なつらい地点に連れてきたのは、物理的な行動ではなく、あなたの思考と感情なのだから』。
関係から足を洗う、転職などをする。そう言った、望まないところから物理的に行動して離れるだけでは意味がない?。う〜ん、それはどう言う意味なのでしょうか?
望まない状況から離れるだけではなぜダメなの?

望まない関係性から足を洗ったり、望まない職場(仕事)から転職することは、今いる否定的な場所から抜け出すための一つの有効な方法であることは、エイブラハム自身も認めています。
ただエイブラハムは、望まない状況から物理的に(行動)して離れるだけでは、十分ではない、とも語っています。それは一体なぜなのでしょうか?
否定的な感情から行動を起こすと、似たような状況をさらに引き寄せてきてしまう
エイブラハム・『否定的な要素があるため、ある関係から立ち去ろうとすれば、あなたは立ち去ることや、走り去ることをやめられなくなり、ついには行き場を失うだろう。

あらゆるもののなかに、肯定的な面と否定的な面があるからだ。そのことが選択の自由や成長を可能にし、喜びを大きくするのだ。
関係から足を洗う。仕事を変える。別の家に引っ越す。そうしたことが悪いと言っているのではない。否定的な面に囚われ、否定的な観点からそうした行動を起こすなと言っているのである。
否定的な観点から行動を起こすと、必ず自分を引きずることになるからだ。ネガティブな感情を覚えているとき、あなたは同じ状態をもっと引き寄せるのだ。

立ち去ることや、仕事をやめることを決断するとき、しばしばあなたは、自分の決断を弁護することや正当化することに終始し、嫌な気持ちに駆(か)られる。
そのような正当化や自己弁護は、好ましくないものを引き寄せる力に加担するだけで、あなたをさらに惨めな状態に追いやるだろう』。
う〜ん、なるほど。関係性から足を洗う。仕事を変える。別の家に引っ越すなどの行動自体をいけないと言っているのではなくて、否定的な観点からそう言った行動をとる事がダメだと言っているんですね。
なぜ否定的な気分から行動すると、似たような状況を引き寄せてしまうの?

先ほどの話の中でエイブラハムは、こんなことを語っていました。
『否定的な観点から行動を起こすと、必ず自分を引きずることになるからだ。ネガティブな感情を覚えているとき、あなたは同じ状態をもっと引き寄せるのだ』
う〜ん、これってどう言う意味なのでしょうか?。エイブラハムはこんな例を挙げています。
今いるところの肯定的な面に意識を向けることが大切
エイブラハム・『夫に不当な扱いを受けたと信じ離婚した女性は、自分が去った理由を他人に吹聴したがる。その結果、元の夫との関係とそれほど違わない別のひどい関係を往々にして引き寄せる。

雇い主に不当な扱いを受けたと言うことで仕事を辞める人間は、自分を正当化するために、辞める理由を他人に話し、新しい仕事においても、別の不満だらけの関係を引き寄せる』。

確かに、せっかく嫌な人や環境、状況から離れたのにも関わらず、次の場所に行っても、似たような人や状況、環境に遭遇して、結局また離れたくなってしまうと言う経験、これって皆さんにも覚えがありませんか?
う〜ん、なるほど。こう言う事が原因だったんですね。
エイブラハムが教える、嫌な場所から離れる前に試してみて欲しい事とは?

では、望まない人や環境、状況から直ぐに立ち去ろうとする前に、どんなことをすればいいのでしょうか?
立ち去る決心や仕事を辞める決断を下す前に、エイブラハムは、こんな方法を実践してみて欲しいと語っています。
今いる人や環境の肯定的な側面に注意を向ける
エイブラハム・『私たちが勧めるのは、去る決心や仕事をやめる決心をする前に、自分が体験していることの肯定的な側面に注意を向けなさい、と言うことだ。

そうすれば、気分がよくなり、引き寄せの質を変えられるだろう。その結果、現状が大幅に改善され、去る理由がなくなることが往々にしてある。

気に食わない側面から目をそらすと、必ずあなたの立場は好転する』。
う〜ん、なるほど。今体験していることの肯定的な側面に意識を向けると、問題が問題でなくなり、去る理由そのものが無くなってしまう、と言う事があるんですね。
『ザ・シークレット』内で紹介されたある青年の体験談

エイブラハムは、自分が体験していることの肯定的な側面にだけ注意を向けていると、現状が大幅に改善され、去る理由そのものが無くなることがよくあると語っていました。
では本当に、今体験していることの気に食わない側面からは目を背け、肯定的な側面にだけ注意を向け続けていると、現状が大幅に改善されたり、立場が好転するのでしょうか?
こちらも以前ブログで紹介した、ロンダ・バーン著ザ・シークレット(角川書店)と言う本の中に、エイブラハムのこの話を裏付けるような、ある一人の学生の体験談が紹介されています。
とても悲惨で、とても不幸な人生を送っていた一人の学生のお話
ビル・ハリス
センターポイント研究所の創設者、教師
ビル・ハリス・『ロバートという学生が私の講義をオンラインで受講していました。だから、彼は私にEメールを送ってくることができました。

ロバートは同性愛者でした。彼はメールで自分の惨めな現実を説明しました。彼は職場では同僚にからかわれ、いつもひどい扱いを受けていました。

通りを歩いていると、同性愛者を嫌う人々に何かと嫌がらせをされました。彼はコメディアン志望でしたが、マイクの前で漫談の仕事を始めると、皆が野次を飛ばしました。
彼は同性愛者であるが故にいつもいじめられていたのです。彼の人生はとても悲惨でとても不幸でした』。
う〜ん、なるほど。確かに学生のこの状況を聞いている、彼が悲惨で、とても不幸な状況に置かれていると言うことは、誰の目にも明らかですよね。
賢人は彼にどんなアドバイスをするの?

同性愛者であるという理由だけで、さまざまな場面でみんなから酷い扱いを受け、いじめられていた学生が、『ザ・シークレット』に登場する賢人の一人であるビル・ハリス氏に、メールで助けを求めてきました。
メールを受け取ったビル・ハリス氏は、そのメール一通り読んでから、彼に次のような指摘をしました。
強い感情を伴って意識を集中させると、もっと嫌なことが起きてしまう
ビル・ハリス・『そこで、私は彼に、あなたはいつも自分に起こる嫌なことばかりに焦点を定めているよ」と指摘しました。彼が送ってくれたメールを彼に返信し、読み返すように言いました。

「それを読み返しなさい。あなたは否定的な事ばかり私に書いているじゃないか。それも、かなり情熱を込めてね。強い感情を伴って意識を集中させると、もっと嫌なことが起きてしまいますよ」と助言しました』。
う〜ん、なるほど。強い感情を伴って自分に起こる嫌なこと(望まないこと)に意識を集中させていると、もっと嫌なことが起きてしまうんですね。
賢人のアドバイスに対し、彼はどんな行動をとったのか?

望まないことばかりに意識を集中させている、と指摘を受け彼は、賢人からのアドバイスに対し、次のようなことを実践し始めました。
望まないことに意識を集中させるのをやめ、望むことに意識を集中させる
ビル・ハリス・『それ以降、彼は自分が心から起きて欲しいと思うことを念じるようになりました。一生懸命それを実行したのです。その後、六週間から八週間の間に起きた事はまさに奇跡でした。
彼のことをいじめていた職場の人たちが他の部署に配置転換になるか、その会社を辞めていったのです。或(ある)いは、職場にいても彼に全く構わなくなりました。

通りを歩いていても、彼に嫌がらせをする人はいなくなりました。要するに、いじめる人がいなくなったのです。
彼の仕事である舞台で漫談を演じても、誰も彼の事をからかわないどころか、拍手喝采(はくしゅかっさい)まで浴びるようになりました。

彼は起こって欲しくないものや、怖いものや、避けたいものに意識を集中するのをやめたのです。そして、それとは逆に、自分が本当に欲しいものに意識を集中したのです。
すると、彼の人生は、全ての面において劇的に変わったのでした』。
う〜ん、なるほど。起こって欲しくないものや、怖いものや、避けたいものなど、望まないことに意識を集中するのをやめ、自分が本当に欲しいものに意識を集中させることで、状況を劇的に好転させることができたんですね。
ロンダ・バーンは、こんな事を語っています。
あなたの人生はあなた次第なのです。今、あなたが何処にいようと、今までの人生がどの様なものであったとしても、自分の考え方を意識して選べば、自分の人生を変えることができるのです。
希望が全くない状況などありません。あなたは自分の人生の全ての状況を変えることが出来るのです!
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回は、望まない人や環境、状況などに直面した場合に使える、「引き寄せの法則的、考え方を意識して変えると現実が変わる」、というお話を紹介しました。
より深く「人間関係」と「引き寄せの法則」の仕組みについて知りたい方は、以前ブログで紹介した、エスター・ヒックス&ジェリー・ヒックス著 本田健訳新訳 人間関係と引き寄せの法則 パートナー家族・セクシュアリティの秘密(SB Creative)という本を読んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



