引き寄せの法則を物語形式で楽しく学べる1冊・物語で読む引き寄せの法則 サラとソロモンの友情
皆さん、こんにちは。
エスター・ヒックスとジェリー・ヒックス夫妻の共同著書である、『引き寄せの法則 エイブラハム教え』シリーズの本を読み進めていくと、僕たちがこの人生で自分の望みを叶え、自由に楽しく、そして幸せに生きる方法について学ぶ事が出来ます。
ただ、人によってはエイブラハム関連の本というのは、読んでいて内容を少し難しく感じてしまう事もあるもしれません。
そんな人にオススメしたいのが、以前当ブログ内でも紹介した事がある、サラとソロモン 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣(ナチュラルスピリット)という本です。
この本は、引き寄せの法則の仕組みを物語形式で、楽しく読んで、学び、実践する事ができる、小さなお子さんにもオススメできる、とても素晴らしい内容の一冊となっています。
今回皆さんに紹介する本は、そんな『サラとソロモン』という素晴らしい本の続編にあたるこちらの1冊です。
『エスター・ヒックス&ジェリー・ヒックス著 栗原百代訳・物語で読む引き寄せの法則 サラとソロモンの友情』(河出書房新社)
この本の冒頭に、次のような言葉が書かれています。
『
幸運を引き寄せ
万事良好、気分は上々。
いつも、いつまでも素晴らしい一瞬の
連続で生きることができる…..
宇宙を支配する強力な法則である
引き寄せの法則を物語で読み解き、
さらなる理解と実践ができる決定版!』
これから少しだけ本書の内容を紹介していきたいと思いますので、興味がある方はぜひ最後まで読んで頂けると嬉しいです。
著者&訳者紹介

はじめに、この本の著者と訳者の方を紹介していきたいと思います。
著者について
この本の著者は、エスター・ヒックスとジェリー・ヒックスと言う、アメリカ人のヒックス夫妻が共同で執筆をされています。
ヒックス夫妻はアメリカ人のスピリチュアル・リーダー的存在であり、見えない世界に存在する教師たちの集合体であるエイブラハムとの対話から導き出された教えを、1986年から、最初は近しい仲間内にだけ公開し始めました。
エイブラハムとの対話から導き出された様々な教えが、問題や悩みを抱える多くの人々の役に立つと気づき、1989年からは、全米50都市以上でワークショップを開催し、エイブラハムの「引き寄せの法則」の教えを世に広める活動を行っています。
エイブラハムに関する著書、カセットテープ、CD、ビデオ、DVDなどは700種類以上もあるそうです。主な著書は以下の通りです。
『新訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』、『新訳 お金と引き寄せの法則 豊かさ、健康と幸せを引き寄せる』、『新訳 人間関係と引き寄せの法則 パートナー・家族・セクシュアリティの秘密』『引き寄せの法則の本質 自由と幸福を求めるエイブラハムの源流』『実践 引き寄せの法則 感情に従って”幸せの川”を下ろう』(以上すべてSB Creative)、『エイブラハムの教えビギニング「引き寄せの法則」で人生が変わる』、『願えば、かなう エイブラハムの教え 引き寄せパワーを高める22の実践』、『エイブラハムに聞いた人生と幸福の真理 』(以上全てダイアモンド社)、『サラとソロモン 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘密』(ナチュラルスピリット )、『物語で読む引き寄せの法則 サラとソロモンの知恵』(河出書房新社)がなどがあります。
過去に書いた著者の本の紹介記事はこちらから↓
エイブラハムに聞いた人生と幸福の真理 「引き寄せ」の本質に触れた29の対話
エイブラハムの教えビギニング「引き寄せの法則」で人生が変わる
新訳 願えば、かなう エイブラハムの教え 引き寄せパワーを高める22の実践
サラとソロモン 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣
新訳 人間関係と引き寄せの法則 パートナー、家族、セクシュアリティの秘密
著者の公式ホームページはこちらから↓
訳者について
この本の訳者は、栗原百代さんと言う女性の方が翻訳をされています。東京学芸大学教育学修士終了。
主な訳書に、『ヘラー「スキャンダルの覚え書き」』(ランダムハウス講談社)、『ペニー「優しいオオカミの雪原」』(早川書房)、『ヴェリッシモ「ボルヘスと不死のオランウータン」』、(扶桑社)、『コペルマン他「戦場で出会った子犬の物語」』(日経BP社)などがあります。
本の内容紹介

ここからは、この本の内容紹介をしていきたいと思います。この本では各章毎に、次のようなお話が紹介されています。
第1章・しあわせを求めて
第2章・新しい住まいへ
第3章・ソロモンって誰のこと?
第4章・万事良好
第5章・セス・小道を見つける
第6章・よみがえり?
第7章・生まれながらの改良家
第8章・ソロモン、心の中をのぞく
第9章・アーアアー…バシャン
第10章・ヘビはじゃまにならない
第11章・イメージトレーニング
第12章・いい意味で変
第13章・同じ羽毛の鳥たち
第14章・ほら穴をさがしに
第15章・フクロウに救われて
第16章・心の声に従うこと
第17章・いい子たちか?
第18章・永遠の友
第19章・生か死か?
第20章・ふり返らない
第21章・フクロウの先生
第22章・いっしょに飛ぼう
第23章・引き寄せの法則
第24章・波動に注意
第25章・楽しい一日
第26章・波動の同調の不思議
第27章・素晴らしい人生
第28章・不公平なんてない
第29章・引き寄せの法則を信じて
第30章・不法侵入する子猫
第31章・わたしたちにできること
第32章・効果てきめん
第33章・誰のツリーハウス?
第34章・何があろうとも
第35章・お昼寝の時間?
第36章・未来を思い浮かべて
第37章・しあわせに満ちて
第38章・やったね!
流石に本の内容全ては紹介できませんので、今回の紹介記事では主に、『第16章・心の声に従うこと』と言うお話と、『第17章・いい子たちか?』っと言うお話を紹介してみたいと思います。
物語のあらすじ
この本では、前作に登場したサラとソロモンに加えて、新しい登場人物が加わります。名前はセス・モリス、最近サラが住む街に引っ越してきた、サラと同じ歳の男の子です。

ある日、サラとセスの二人は学校を途中で抜け出して、二人っきりで「ほら穴さがしの冒険」の旅に出かけます。二人にとってこの「ほら穴探しの冒険の旅」は、ワクワクドキドキするような、とてもスリリングで素晴らしい体験でした。
「ほら穴探しの冒険」からの帰り道、セスが、もうすぐ学校の下校時間になるので、学校の横を通り、下校する生徒に紛れ込むことをサラに提案し、サラもそれに同意します。
そして、セスが先に学校へと歩き始め、その後を追ってサラが歩いて行こうとする途中、サラは、校舎から出てきたマーチャント先生(校長先生)とはち合わせしてしまいました。
サラは思いもかけない事態に心臓が止まりかけましたが、マーチャント先生はサラに手をふり、何も言わずにそのまま車に乗り込んでバックをし、駐車スペースから出て行ってしまいました。

サラに取ってこの日1日は、「ほら穴探しの冒険の旅」と言うとても刺激的で心地良い体験が出来た一方で、仮病という嘘をついてしまった相手であるマーチャント先生に見つかってしまうという、とてもばつが悪い心地良くない出来事も起きてしまいました。
サラは、マーチャント先生に見つかってしまったことの顛末(てんまつ)をセスに伝えるため、急いでセスが作った秘密のツリーハウスへと向かいます。
第16章・心の声に従うこと
サラは校庭から走りづめでサッカー家の小道にでました。ひょいと身をかがめて道から茂みへと入ると、歩くのと走るのと半々でツリーハウスへ向かいます。
セスと話したくてしかたがありません。校長先生に見つかったてんまつを知らせたいのです。この世で知る多くの人の中で、なんでよりによってわたしが唯一うそを言った相手に見つかるわけ?
「セス! 」
とサラは呼びかけました。返事はありません。
「とっくに着いているはずなのにな」
声に出して言いました。
「セス!」
もう一度、大声で呼びました。見えないところまで声が届き、さがし出してくれるように願いながら。
サラはツリーハウスの床に腰をおろし、脚を胸に引き寄せ、ひざにあごをのせました。もうくたくたでした。
「ソロモン?」
サラはそっと言いました。
「聞こえる?」
もちろんさ、サラ。おしゃべりする機会があってうれしいよ。何の話がしたい?
サラは目を閉じてリラックスしました。
練習を重ねてきて、本当に話したい大切なことがあれば、携帯ラジオとイヤホンが耳もとで曲を奏でるように、ソロモンのことばが頭の中によく聞こえるようになっています。ソロモンと話したいことが山ほどありました。
「ソロモン、セスはどこ?もうここに来てるはずなのに。
捕まったんだと思う?まずいことになったのかな?きっとわたしと同じぐらいのピンチに。
ああ、ソロモン、なんで学校をさぼろうなんて思ったのかしら?」
ソロモンは心配を吐きだすサラに耳を傾けていました。そして、吐き出しきったとき、語り出しました。
サラ、これはそんなに悪い状況じゃないよ。あまり大げさに考えないことだ。
「でもソロモン、マーチャント先生はわたしが校庭に戻っていくのを見たの。わたしが病気で早退すると言ったの、先生は覚えていたと思う?」
ああ、サラ、その可能性はあるね。
「わたしがわたしだって、わかったかな?
それはそうだよ、サラ。お気に入りの生徒だもの。先生がきみのことを忘れるはずはないさ。
「上等だわ、ソロモン。わたしは先生のお気に入りで、いまじゃ困ったことになってる」
どうして困ったことになったとわかるんだい、サラ?
「わかるわよ。ひどい気分。きょう、ちゃんと学校にいればよかった。わたしってすごく悪い子じゃないのかな、ソロモン。あなた怒ってる?」
サラ、きみがすることで、ぼくが怒ることなんかないよ。ぼくのきみへの愛は、きみの行動に左右されるものじゃない。ぼくのきみへの愛はゆるぎないものだ。
サラはソロモンの愛情深い言葉に感謝しながら、自分はそれに値しないと思いました。
「つまり、わたしがどんなに悪い子でも愛してくれるってこと?」
ソロモンは笑みを浮かべました。
サラ、きみが悪い子になるはずはないよ。
「う〜ん」
サラは混乱しました。ソロモンに似た人などひとりも知りません。
サラ、ぼくにもっと認めさせるために、きみの行動を変えてほしくないんだ。むしろ、きみの内面から現れる自己の誘導システムと調和することを求めていって欲しい。
何かを決めるときには、ぼくがどう思うか心配だからではなく、自分がどう感じるかにもとづいて決断してほしいんだよ。
サラはいくらか気持ちがよくなってきました。いとしいソロモンが自分への信頼をなくしていないとわかって、ほっとしたのです。
ぼくは知っているよ、サラ。たいていの偽りは、えてして善意から生まれるものなのさ。
「どういうこと?」
なぜほら穴の探検を秘密にしたかったんだい?なぜお父さん、お母さんや校長先生に知られたくなかった?
「知ったら、わたしのこと怒るもん」
彼らに愛されることはきみにとって大切かな?
「ええ」
きみは板挟みになったんだね、サラ。彼らに自分を愛してほしい、でも、ほら穴の探検もしてみたい。計画を話さないことで、同時に両方の意図を満たそうとしたんだ。

いいかい、サラ、きみが喜ばせようとする人がひとりだけなら、時を違えず、それなりの労力を払って、ありとあらゆる手を尽くして、その人を喜ばせられるかもしれない。
だが、喜ばせたい相手が二人とか三人とか、もっとだったら、たちまち手に負えなくなる。唯一ほかにとるべき真実の道は、きみ自身の内面から現れる誘導システムを見つけることだ。
つまりね、サラ、きみの心の声にだけ従うべきなんだ。
サラはまた少し気持ちがよくなってきました。
きみにとって最良の選択とは何なのか、ほんとうにわかる人はほかにいない。それがわかるのはきみだけだ。
「もっと分別があると思っている人はおおぜいいそうだけど」
善意で言っていることだ。たいがいの人はよかれと思って、きみを導こうとする。だが忘れちゃいけない。きみに訪れること、きみに起こることのすべての背後で、〈引き寄せの法則〉が働いている。
だから、きみがいいことと共振していれば、きみにはいいことしか訪れない。
何もひどいことは起こらなかった。きみたちがこんな興味深い一日を過ごして、むしろ喜ばしいじゃないか。この探検はきっと貴重な経験になるはずだよ。
一日じゅう学校にいるより、はるかに貴重なものにね。
「じゃあ、きょう学校をさぼったことは問題ない?マーチャント先生にうそをついたことは?」
そうだなあ、サラ、きみ自身の誘導システムを使ってチェックしてみよう。マーチャント先生に病気で早退しますと言ったとき、どう感じた?
「うーん。そのときはあまり良い気持ちがしなかったな。やましい気持ちだった。先生がわたしを信じてくれたのが心苦しかったわ」
つまり、きみのシステムは、この行動がきみの信用されたいという望みと一致しないと告げていたのさ。
学校を一日さぼって、ほら穴をさがしにいくと考えたときは、どう感じた?
「最高だと感じたわ、ソロモン。うれしくてワクワクした」
よし。だったら、きみのシステムは、これはとてもいい考えだと告げていたんだ。
「でも、ソロモン。わからないわ。どうしたら自分の望むこと、たとえばほら穴探しが、自分の望まないこと、たとえばうそをつくことをしないで実現できるの?」
ぼくが答える前にいくつか質問させてくれ、サラ。きみの冒険の一日はどうだった?素晴らしかった?楽しかった?すてきだった?完璧な一日だった?
「そう、ぜんぶじゃないけど、すてきだった。とってもいいときもあったけど、つらくて、こわいこともあった。まぜこぜって感じね」
ほらね、サラ、きみの一日はきみの感じ方とみごとに一致している。それをいいとも、悪いとも感じた。そしてこの一日いはまさに感じていたとおりになった。
「ということは、もしこの探検の日について、いいとだけ感じていたなら、もっぱらいい一日になってたの?」
そのとおりだ、サラ。〈引き寄せの法則〉はつねに正確なんだよ。
「じゃあ、出かけるために、うそをつかなくてもよかったわけ?」
そういうこと。きみたちがほら穴をさがそうと決めたとき、その考えを完全に保ちつつ、ほかの望みをついえさせないで実現させる道は、きっと開かれていたはずだ。
というか、サラ、どんなことにも心地よい場所をさがすのに遅すぎることはない。ものごとは絶えず内面にかかえる感情にあわせて変化していくのだから。
「ということは、わたしがいま心地よい場所を見つけたら、マーチャント先生をがっかりさせなくてすむの?
そうとも。きみを理解し、愛してくれる先生のことを考えさえすればいい。
サラ、忘れないで。どう感じるかで調子がわかるんだ。気持ちがいいと思えば、いいことが訪れる。気持ちがよくなる考えを探すことだ。
わかったわ、ソロモン。もう行くわね。セスとすべてがうまくいくように、願ってるわ」
万事良好だと思うんだよ。
「オーケイ。教えてくれてありがとう」
う〜ん、なるほど。何かを決めるときには、他人どう思うかを気にして判断をするのではなく、自分がどう感じるかにもとづいて決断することが大切だということなんですね。
今この瞬間、心地よい場所(考え)を探し出せたら、ものごとはいい方向に変わっていくの?
学校を抜け出してほら穴探しの冒険の旅に出たサラとセスの二人ですが、その冒険からの帰り道、サラは学校の校庭で、自分がうそをついてしまった相手であるマーチャント先生(校長先生)に出会(でくわ)してしまいました。
一見すると非常に悪い状況にも思えますが、でもソロモンによれば、これは決して悪い状況なんかではなく、あまり物事を悪い方へと考えない方がいいとのことでした。
そして、何かを決断する時には、自分自身の感情という誘導システムを使って、他人がどう思うかによって決めるのではなく、自分がどう感じるかに基づいて決断することが大切だとサラにアドバイスをしました。

なぜかと言うと、物事は絶えず自分自身の内面に抱える感情によって変化していき、気持ちがいいと思えば、いいことが訪れるので、気持ちが良くなる考えを探すことだ大切だと、ソロモンはサラにそう伝えました。
果たしてサラは、気持ちのよい場所を見つけ、状況を好転させる事ができるのでしょうか?
第17章・いい子たちか?
サラはベッドに横たわって、マーチャント校長先生のことを考えていました。胃がしめつけられる感じがして、とても強い不安が体じゅうで脈打っています。
「きょう、学校に行かなくていいなら、何でもするわ」
と声に出して言いました。気持ちがいいと思えば、いいことが訪れる。サラはソロモンのことばを思い出しました。
気持ちがよくなる考えは、なかなか見つかりません。
セスはなぜツリーハウスに来なかったのか、マーチャント先生はサラのことをどう思うだろうか、親たちに知られたらどうなるかと、気がかりな想像で頭がいっぱいです。
ソロモンのことばが、サラの心の中によみがえりました。
サラ、どんなことにも心地よい場所をさがすのに遅すぎることはない。ものごとは絶えず内面にかかえる感情にあわせて変化していくのだから。
サラは、ベッドに起き直って、サイドテーブルからペンと帳面を手にとりました。いつも自分を気持ちよくしてくれるものをリストにします。いちばん上に大文字で書きました。
- ・ツリーハウス
口もとがゆるみました。ツリーハウスのことを考えると、いつも気持ちがよくなります。ほかにも書いていきました。
- ・ツリーハウスへ登るはしご
- ・ターザンロープ
- ・セスの滑車とバケツ
サラは、セスがどんなに興奮しながらツリーハウスを見せてくれたか、自分がどんなに大喜びでそれを見たか思い返しました。はじめてターザンロープで川を越えたときのあの爽快さ。

最初の着地で泥まみれになったのを思い出して笑いました。
そしてセスが滑車とバケツを見せてくれた日の、フットボールの試合には行かずに闇の中でターザンロープをした夜のことを考えたら、不安はきれいに消えました。
あらためて安らかな気持ちになり、ベッドで身を起こしていました。
マーチャント先生のことを、廊下で行きあうたびに、やさしい笑顔を向け、感じのいい言葉をかけてくれることを思いました。
先生が生徒をしかるときに怒ったふりをしても、目をきらきらと輝いているさまを思いました。
前庭の芝生に落ちているお菓子の包み紙を拾ったり、廊下でうっかり開けっ放しにされたロッカーの扉を閉じたりするようすを目に浮かべ、先生が長時間働いていることを、土曜日には先生の車だけがたまに駐車場にあることを考えました。

マーチャント先生は、校長の仕事がきっと好きなんだわ。サラは学校まで遠回りすることにしました。
曲がりくねった森の小道を抜けていき、校長室がある建物の裏の校庭に出る道です。
茂みの中でいきなりカサカサと音がしました。誰かが急いでやってくる!サラは足を止めて、くるりとふり向きました。
何が追ってきているのか、知りたいような、知りたくないような。ほんの一瞬、森の中をスキップしていく赤ずきんちゃんの気分になりました。
そして大きな悪いオオカミみたいなこわいものが、サラを生きたまま食おうと、茂みから踊りかかって…。
サラが自分のばかな空想を笑うより先に、セスが飛び出してきて姿を現しました。
「セス!」
サラは歓声をあげました。
「会えてこんなにうれしいなんて!きのうはどうしたの?なんでツリーハウスに来なかったの?」
「校庭を横ぎるのをマーチャント先生に見つかったんだ。ほかの子たちにまぎれこもうとしたのに、いきなりはち合わせさ。
前の芝生を走っていたら、校舎から出てきた先生とばったり。ぶつかって倒さなかっただけ、まだついてたね。
サラは笑い出しました。止まりませんでした。セスも笑いました。なぜかわからないけれども、サラが笑うのが楽しくて、いっしょに笑わずにいられませんでした。
サラはやっと息をつき、なんとか二言三言しぼりだしました。
「セス、これ信じないと思うけど、マーチャント先生はわたしも見つけたのよ!」
「うっそだあ。作り話なんだろ」
セスは吹き出しました。
「ううん、ほんと。校舎の角を曲がるところを見られた。見つかったのがわかった」
「先生はなんて言ったの?」
何にも。わたしを見て、手をふって、車に乗っただけ」
「いったいどうなっているんだろう。サラ、信じられる?よくこんなことが起こるよね。ぼくたち、どうなるんだろう』」
まあ、殺されることはないわ」
たいしたことはないと思おうとして、サラは言いました。
「学校はだいじょうぶでも、うちの親に殺されるよ」
とセス。
サラはセスに、ソロモンから教わったすべてを話したいと思いました。
心地よい場所を見つけること、〈引き寄せの法則〉のことを。でも、いまはそんな時間はありません。
校庭に近づき、校長室がある校舎の裏の生け垣を通り越したとき、サラは通学カバンを地面に置いてそこに腰をおろしました。
靴を脱いでふると、小石がころがり出てきて、芝生に落ちました。
セスは足を止めて、サラを待っています。大きな建物の陰に立っていたら、頭上の開いた窓から声が聞こえました。
「しーっ」
とセスは唇に指をあてて、サラにささやきました。
「なあに?」
サラはささやきを返しました。
立ちあがると、マーチャント先生ともうひとりの先生が話をしていて、それから笑い声が聞こえました。
「いま、マーチャント先生がぼくの名前を言ったよ。きみの名前もだ!」
「うっそお!」
サラが口をすべらしました。
「しーっ!静かに」
サラとセスはかがんで校舎に近づき、全身を耳にしました。サラの心臓はどくどくと鳴り、口まで跳ねそうです。
どちらがより悪いことなのかしら—校長先生が私たちについて話していることと、それを窓の下でわたしたちが盗み聞きしていることでは。
「それで、その件はどうなさるのですか?」
ジョーゲンセン先生が尋ねました。
「ずいぶん考えました。じつを言うと、ほとんどひと晩じゅう、考えていました。
それでお伝えしますと、おとがめなしでいいような気がしましてね」」
「わかりました」
サラとセスは顔を見合わせました。自分たちの耳にしたことが、窓の下でそれを聞いたことも、とても信じられません。
「ねえ、チャック」
と校長先生はジョーゲンセン先生を名前で呼び、先をつづけました。
「いまどきの子どもたちのことを考えていました。彼らの生活は、わたしたちが子どもだったころとは大ちがいです。ひまな時間などほとんどありません。
私たちのころは、すべきことも多かったですが、もっと自分の時間があったように思えます。よく古いりんご園で寝ころんでいましたっけ。
一度に何時間もそうして、流れゆく雲をながめていた気がします。それでも、いちばんの心配は頭上の木からりんごを食う馬に踏み潰されること、などというわけじゃなかった。
いつそんなひまがあったのか、ちゃんと認めてもらったのかも覚えていないが、私には考え、空想にふけり、計画を立てる時間があった。探検し、子どもであることを楽しむ時間があった。
だが、いまどきの子の多くは、子どもであることを楽しめていません。スケジュールでがんじがらめで。
大人は、子どもに常識がないと、すべての判断を代わりにしてやろうと決めたかのようだ。だから学校では時間割を組み、放課後の時間にまで予定をこしらえる。
そんなの耐えられますか。言っておきますが、チャック、もし私がこの時代の子どもだったら、頭がおかしくなってますよ。たぶん、私でもしばしば逃げだしているでしょうね」
「おっしゃることはわかります」
あの子たちはいい子たちです。サラのことは生まれたときから知っています。率先(そっせん)して人を助け、人によくしてやるのを何度も見てきました。
それに、あの転校生、セスという名でしたか?あの子についても、よい評判を聞いています。特別な子たちなのですよ、チャック。
この一件は問題にしません。常習犯にはなるまいしね。というか、子どもらしくふるまう時間を求めるのは、そんなに悪いことでしょうか?」
一時限目の鐘が鳴って、サラとセスはぎゃっと飛びはね、頭をごつんとぶつけました。
そして、両手で口をおおい、こみあげる笑いを抑えてから、息をひそめました。どうかまだ見つかりませんように。
「この件は誰にも言わないでもらえるとありがたいです、チャック。やり方が甘いとか何とか、うわさになってほしくないのでね。これが前例になっても困る。
あすはまったく考えが変わっているかもしれない。あくまで、これはこのように処理するということです。わかってもらえますね?」
「ええ、キース。わたしも同意見です。では失礼。よい一日を」
「ああ、ごきげんよう」
サラとセスは驚きで顔を見合わせました。
「ツリーハウスで会おう」
セスがささやきました。
「うん」
サラがささやきを返しました。
「じゃあね」
う〜ん。なるほど。サラの内面に抱える感情が変化したことで、とても好ましい状況が生まれました。
ソロモンが言っていた「気持ちがいいと思えば、いいことが訪れる」というのはこう言う事だったですね。
…以上で、今回の本の内容紹介は終わりです。
この本ではこう言った物語形式によって、「引き寄せの法則」仕組みについて、大人も子どもも楽しみながら学ぶ事ができます。
この本を読めば、誰でも宇宙を支配する強力な「引き寄せの法則」仕組みを正しく理解し、実践する事ができるようになると思います。
もし今回の紹介記事を読んで本書に興味を持たれた方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。おすすめの1冊です。
終わりに
いかがだったでしょうか。
この本は前作、サラとソロモン 少女サラが賢いフクロウソロモンから学んだ幸せの秘訣、っという本の続編に当たる1冊です。
今作では前作に登場したサラとソロモンの他に、新しくセスという名の男の子が登場することで、より深く「宇宙の法則」についての知見(ちけん)を得ることができるようになると思います。
この本の冒頭で共同著者のジェリー・ヒックスは、この本を読む全ての読者の人たちに向けて、次のようなメッセージを送っています。
人生の目的を果たすための純粋かつ実践的な方法を学ぶ事ができる1冊
ジェリー・ヒックス・『わたしが何かを読んで大笑いしてしまうことは、めったにありません。ところが、このサラのシリーズの新しいお話の校正刷りを読んでいるあいだ、エスターは何度も部屋から声を張りあげて、「何を笑っているの?」と言いました。
わが旧友ソロモンと、サラの賢い新しい友だちセスの知的なユーモアに、わたしは何度もやられたのでした。
『物語で読む引き寄せの法則 サラとソロモンの友情』は、読者をわくわくさせ、ついには理解し満足させて、いつまでも、何度もくりかえし、スリルと喜びを味合わせてくれる本です。

あなたが人生の目的を果たすための純粋かつ実践的な方法を発見しながら、サラやセスと分かち合う楽しみは、あなたの愛するすべての人たちと分かちあえる経験になるはずです。
いま、気力がどんなに充実している人でも、このサラの物語の最新刊を読めば、たちまち気持ちがさらに上向きます。
あなたは、今の自分よりも喜ばしい存在になる旅の、この新しい大きな一歩をかならずや楽しまれることでしょう』。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。






