オススメ本の紹介・ 新訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話

皆さん、こんにちは。

今回紹介する本は、引き寄せの法則について学んだ事がある人ならば、一度は見聞きした事があると言うこちらの１冊です。

エスター・ヒックス＆ジェリーヒックス著 本田健訳『新訳　引き寄せの法則　エイブラハムとの対話』

この本がどう言った本かと言うと、翻訳をしている本田健さんはこう語っています。

『エイブラハムとは、エスター・ヒックスと言うアメリカ人の女性が繋がることが出来る集合意識です。彼女の夫であるジェリーが質問をして、エイブラハムと言う存在がそれに応えていくと言うスタイルで書かれた本です。

スピリチュアル的なお話を聞くのが初めての人は、少し『???』となるかもしれませんが、内容はとても的を射ていて、納得がいくことがとても多いと思います。
本書は願望達成の仕組み、思いが叶うときに、どう言う事が起きているかなどをシンプルかつ分かりやすく説明してくれています。

初めて読む人でも、『そう言う事だったのか！』と、何度も目から鱗が落ちる事でしょう』。
全ての質問と答えを紹介するわけにはいかないので、自分が実際に本を読んでみて、とても参考になったお話を抜粋して紹介してみたいと思います。

著者＆訳者紹介

著者・この本の著者は、エスター・ヒックス＆ジェリー・ヒックスと言うアメリカ人の夫妻で、1986年に、瞑想を毎日続けていた妻であるエスターが、突然エイブラハムと名乗る存在からメッセージを受け取るようになりました。

そのエイブラハムから受け取った言葉を最初は親しい知人に語り始め、そのエイブラハムの言葉が自分達だけではなく、多くの人々の役に立つと分かり、エイブラハムの教えを幸せな人生を送りたいと願う人々に届けようと決意し、1989年以降、テキサス州サン・アントニオのカンファレンス・センターを拠点に全米50以上の都市でワークショップを開催し、エイブラハムの『引き寄せの法則』の教えを広めてきました。

夫であるジェリー・ヒックスは2011年に見えない世界に旅立ち、現在、エスターはこの世の友人たちと、見えない世界のエイブラハムとジェリーの助けを借りて、エイブラハムのワークショップを開催し続けているそうです。

エイブラハムに関する著書、カセットテープ、CD、ビデオ、DVDなどは700以上あり、有名な所だと、『サラとソロモン　少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣』（ ナチュラルスピリット）、『新訳　願えば、かなうエイブラハムの教え　引き寄せパワーを高める22の実践』（ダイアモンド社）『実践　引き寄せの法則　感情に従って”幸せの川”を下ろう』（SBクリエイティブ）など。

自分が以前書いた本の紹介記事はこちら↓

実践 引き寄せの法則 感情に従って”幸せの川”を下ろう

訳者・この本の訳者は、本田健さんと言う男性の方です。神戸生まれの方で、経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイア生活を送っているそうです。

4年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートさせたそうです。
『お金と幸せ』『ライフワーク』『ワクワクする生き方』をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催し、そのユーモアあふれるセミナーには、世界中から受講生が駆けつけているそうですよ！。

主な著書に『ユダヤ人大富豪の教え』『20代にしておきたい17のこと』（大和書房）、『きっと、よくなる！』（サンマーク出版）、『大好きなことをやって生きよう！』（フォレスト出版）などがあり、今までの著作物は200冊以上、累計発行部数は800万部を突破しているそうですよ。

本の内容紹介

ここからは、この本の簡単な内容紹介などをしていきたいと思います。

この本では各章ごとに、以下のようなテーマについてのお話が紹介されています。

今回の紹介記事では、Part1・エイブラハムとの出会いについてのお話は省略致しまして、主に、Part2以降のお話について紹介したいとおもいます。

では最初は、そもそもこの宇宙には、一体どのような法則があるのかについてのお話から見ていきましょう。

『宇宙の法則』の定義とは？

皆さん、そもそもこの世界には、一体どんな法則があるのかと言うことついて興味ありませんか？。エイブラハムはこの世界には、次のような（３つの法則）が存在していると語っています。

その３つの法則とは一体なんでしょうか？。エイブラハムは次のように説明しています。

永遠なる宇宙の３つの法則

エイブラハム・『あなたにお伝えしたいのは、３つの「永遠なる宇宙の法則』です。これを理解して、物質界の中で自由に、存分に活用して欲しいのです』

最初にお伝えするのは『引き寄せの法則』です。これを理解できない、もしくはうまく活用出来ないと、２番目の『意図的な創造の法則』も、３番目の『ありのまま受け入れること』も、活用することはできません。

２番目の法則を理解して活用するには、まず１番目の法則を理解して使えるようになる必要があります。そして２番目の法則を理解して使えるようになって初めて、３番目の法則を理解し、使えるようになるのです。

第一の法則・『引き寄せの法則』

エイブラハム・『１番目の『引き寄せの法則』とは、『似たものは、引き寄せられる』と言うものです。ごく単純に聞こえるかもしれませんが、これは宇宙の中で最も強力な法則で、全てのものに常に働いています。この法則に当てはまらないものはありません』。

第二の法則・『意図的な創造の法則』

エイブラハム・『2番目の『意図的な創造の法則』とは、『思考や信念、期待は、現実化する』と言うものです。つまり、思考を向けたものは、それが望むものでも、そうでなくても、目の前に現れると言う事です。

『意図的な創造の法則」はまさに、『意図的に思考する事』だと言っていいのです。この法則を理解して自ら活用しないと、意図しないものまで創造することになりかねません。

第三の法則・『ありのまま受け入れること』

エイブラハム・『３番目の『ありのまま受け入れること』とは、『わたしは、わたし自身であり、他の全ての人もその人自身であることを受け入れる』と言うこと。

例え、他の人たちが『ありのままのあなた』を受け入れなくても、あなたがその人たちもそのままでいいと受け入れられれば、あなたは『ありのまま受け入れる事』をマスターしたことになります。

しかし、自分自身がどのように現実を引き寄せたかを理解していないと、その域に達する事はできません』。

意識を向けない限り、望まない事は自分の人生に現れない？

エイブラハム・『自分の思考によって（意識を向けたことによって）招き入れない限り、人や状況が自分の人生に現れることはありません。その事を理解できて初めて、この物質界に来た目的である『ありのまま受け入れる』事が出来るのです』。

3つの法則を理解活用すれば、人生を自由に創造できる自由が手に入る

エイブラハム・『この３つの強力な『宇宙の法則』を理解して、実践すれば、人生を思うがままに創造出来る素晴らしい自由が手に入ります。あらゆる人、状況、出来事が、自分の思考を通じて人生の中に現れた事が分かると、この物質界に来ると決めた時に意図してきた通りの人生を送れるようになります。

強力な『引き寄せの法則』を理解して、『意図的な創造の法則』を活用して人生を創造し始めると、究極の自由を手に入れる事が出来ます。その自由は、『ありのまま受け入れる事』を完全に理解し、実践して初めて訪れるものなのです』。

第一の法則・引き寄せの法則

最初に紹介するのは、この宇宙で最も強力だとされる（引き寄せの法則）についてです。
引き寄せの法則とは、一体どのようなものなのでしょうか？

エイブラハムとの対話は、次のようなジェリーの質問から始まります。

『引き寄せの法則』とは？

エイブラハム・『引き寄せの法則」は最もパワフルなだけでなく、これから話す他の大事な法則の前に、ぜひ理解してもらいたい法則です。そうすると、自分の人生や他人の人生で起きている事の仕組みがわかるようになるでしょう。

あなたや、まわりの人の人生に起こる全てのことに『引き寄せの法則』が働いています。目の前に現れるもの、人生で経験する全ての土台になっています。あなたにとって意味のある人生、さらに言えば、物質界に来た目的である、喜びに満ちた人生を生きるためには、『引き寄せの法則』の存在に気づいて、その働きを理解する事が鍵となります。

『引き寄せの法則」とは、『似たものは、引き寄せられる』と言う法則です。『類は友を呼ぶ』と言うのがまさにそうなのです。その証拠に、不機嫌な気分で朝起きると、その日は一日に渡って、ますます不機嫌になるような事が起こっていきます。一日の終わりには、『あぁ〜あ、こんな事なら、ベッドから起きなければ良かった』となるのです。

あなたの周りでも、実際にこの法則が働いているのを目にした事がありませんか？。
例えば、病気の事ばかり口にしている人が実際に病気になったり、豊かさについてずっと話している人が実際に豊かになる事です。

ラジオの周波数を630キロヘルツに合わせると、630キロヘルツの放送が当然聞こえてきます。それは、電波塔から発信される周波数と、受信するラジオの周波数が一致しているからです』。

引き寄せの法則は、私たちの言葉ではなく思考に反応している？

先ほどエイブラハムは、『引き寄せの法則』とは、『似たものは、引き寄せられる』と言う法則であり、病気の事ばかり口にしている人が実際に病気になったり、豊かさについてずっと話している人が実際に豊かになるという事が、引き寄せの法則のとても分かりやすい一例として紹介されていました。

なんとなくこう聞くと、引き寄せの法則とは、僕たちが発する（言葉）に反応しているように思われますが、でもエイブラハムによると、引き寄せの法則は、僕たちの言葉ではなくて（思考）に反応しているそうなのです。

エイブラハムはその事について、次のように答えています。

思考に『引き寄せの法則』が反応している

エイブラハム・『この強力な法則を理解すると、もっと正確に言えば、『思い出す』事が出来ると、その証拠を次々に見つけることになるでしょう。そして、『考えていること』と、『人生で実際に経験すること』の関係性が理解出来るようになります。ただ訳もなく、あなたの人生の中に現れるものはありません。

あなたが、引き寄せているのです。その全てを、この事に例外はありません。『引き寄せの法則』は、あなたの思考に常に反応しています。
だからこそ『自分の現実は、自分で作り出している』と言えるのです。経験する全てのことは、あなたの思考に『引き寄せの法則』が反応して起きているのです。

過去を思い出していても、現在を見ていても、未来を思い描いていても、『今』この瞬間に焦点を合わせた思考の波動が、自分の中に生じます。そして、『引き寄せの法則』は、その波動に『今』作用するのです。

望まない出来事が起きているときに、自分はこんなことを創造した覚えはない、と言う人は沢山います。『自分がこんな事する訳ない！』といいます。確かに、望まない事を故意に引き寄せた訳ではないと思います。それでも、やはり、その現実を引き起こしたのは『あなた』だったのです。

他の誰も、それを引き寄せる力を持っていないからです。自分が望まない事、それに関連した事に思考を集中した事によって、嫌な事を『図らずも』創造してしまったのです。
『宇宙の法則』、もしくはゲームのルールを理解していなかったために、望まない事に思考を向けて、それを呼び寄せてしまった訳です』。

私達自身が（磁石）のように出来事を引き寄せる

エイブラハム・『引き寄せの法則』をさらに理解するためには、自分の事を思考や感情の本質を引き寄せる磁石だと思って下さい。

つまり、自分が『太っているなぁ』と感じていれば、『痩せている』状態を引き寄せる事はできません。『貧しいなぁ』と感じていれば、『豊かさ』は引き寄せられない、と言うように、それは、『法則』に反するからです』。

第二の法則・意図的な創造の方法論

では次は、第二の法則である、（意図的創造の方法論）についてのお話です。

意図的創造の方法論とは一体なんなのでしょうか？
ジェリーの問いに対し、エイブラハムは次のように答えています。

思考を向けたものが引き寄せられる？

エイブラハム・『『意図的な創造』と呼ぶのは、あなたが『意図を持って創造したいと考えている』と言う前提に立っているからです。でも、実際には『創造の法則」と呼ぶ方が適切でしょう。

なぜなら、『望むもの』について考えていても、『望まないもの』について考えていても、『望むものが手に入っていない状態』について考えていても、（どの方向に思考を向けるかはあなたの選択ですが）、『創造の法則」は考えている事全てに作用します』。

『思考を向けること』と『思考の実現を期待すること』

エイブラハム・『あなたがいる物質世界では、この創造の方程式には２つの重要な要素があります。『思考を向けること』、と、『思考の実現を期待すること』の２つです。

これらはそれぞれ「創造を望むこと』、そして『創造をありのまま受け取ること』と表現することも出来ます。私たちのいる物質世界では、この方程式の２つの要素を同時に経験しています。『創造を望むこと』と、『創造をありのまま受け取ること』の間にギャップがないのです。

ほとんどの人は、思考のパワーと、自分が波動としての性質を持っていて、そこに力強い『引き寄せの法則』が働いていることに、気づいていません。『行動』が全てを引き起こすと考えているのです。行動が重要であることには同意します。ですが、あなたの経験を創り出しているのは、行動ではありません。

思考のパワーを理解し、それを意図的に活用すれば、『望むこと』と『ありのまま受け取る事』の凄さがわかるでしょう。

前もって準備すれば、つまり自分の思考についてポジティブな期待を持つことができれば、必要な行動の量はずっと少なくなり、はるかに満足のいくものになります。ですが時間をかけて思考を整えないと、もっと多くの行動が必要になり、満足のいく結果が得られないでしょう』。

病気になりたくないと言う（期待）が病気を生み出す？

エイブラハム・『皆さんの病院は今、不適切な思考を埋め合わせるために行動している人々で、溢れかえっています。彼らは意図的に病気を作り出したのではありませんが、彼らの思考と（この場合は、病気になりたくないという）期待が病気を作り出したことは確かです。

そして、それを埋め合わせるための物理的な行動として病院に行っています。私たちの目にはみんな自分の行動をお金と引き換えにして、日々を過ごしていると映ります。皆さんの社会において自由な生活のためにはお金が必要だからです。

ですが、その行動は多くの場合、喜びの為のものではありません。調和からずれた思考を補うために取る行動だからです。確かにあなたは、行動しよう、とは意図してきました。それは、あなたが住んでいる物質世界のおいしいところなのですから。

しかし、物理的な行動によって何かを創造する意図はなかったのです。自分の思考を通じて、創造したものを楽しむために、自分の肉体を使う事を意図していたのです』。

行動よりも先に大切なこと

先ほどのお話の中でエイブラハムは、僕たちがとる行動は多くの場合、喜びの為のものではなく、調和からずれた思考を補うために取る行動だと語っていました。

そして本来行動というものは、物理的な行動によって何かを創造するためのものではなくて、自分の思考を通じて、創造したものを楽しむために、自分の肉体を使う行動というものがあるというお話でした。

では、物理的な行動よりも先に大切な事とはなんなのでしょうか？
エイブラハムは次のように語っています。

行動よりも、先に（思考）で叶えてみる

エイブラハム・『ポジティブな感情と共に、前もって自分の思考を放つことで、創造が始まります。そして、未来での実現に向けて、きっと叶うと期待しながら、過ごしていく訳です。喜びに溢れた未来を創造することによって、自然と楽しく行動できるようになるでしょう。

これだけは約束します。行動の中に喜びが無ければ、ポジティブな結果にはつながりません。それはあり得ないのです。何故なら、『法則』に反しているからです。

欲しいものを手に入れようと思ったら、欲しいものを手に入れようとすぐに飛びついて行動するのではなく、思考で先に叶えてみて欲しいのです。望むものを『思い浮かべ』『視覚化し』『期待する』のです。そうする事で、望むものは目の前に『現れる』のです。

そうすれば、導かれたり、インスピレーションを受け取ったり、または、望みの実現をもたらすプロセスにつながるような、完璧な行動へといざなってもらえるでしょう。ですが、今私たちが話した事と、世界の大半が行っているやり方とでは、大きな隔たりがあるのです』。

第三の法則・ありのまま受け入れること

では最後に３番目の法則である、（ありのまま受け入れること）について書いてみたいと思います。

エイブラハムも語っていますが、この３番目の（ありのまま受け入れること）と言うのは、第一の法則である（引き寄せの法則）、第２の法則である（意図的な創造の方法論）と言う２つの法則をきちんと理解していないと、この３番目の法則である（ありのまま受け入れること）と言う法則を理解出来ないそうなのです。

そもそもこの（ありのまま受け入れる）とは、一体どのような意味なのでしょうか？
ジェリーの問いかけに、エイブラハムは次のように答えます。

『ありのまま受け入れる』の定義

エイブラハム・「ありのまま受け入れる」において、あなたの役割を思い出すサポートをしたいと考えています。この法則をしっかり理解し応用する事が出来てこそ、この全容が理解できるのです。

言い換えれば、『引き寄せの法則』は、あなたがその存在を理解していてもいなくても、存在しているのです。いつもあなたに反応し、いつもあなたの思考に合わせた正確な結果をもたらします。

しかし、『ありのまま受け入れる』を意図的に活用するには、自分の思考の方向を選べるように、自分がどう感じているかを意識して気づけなければなりません。この『法則』を理解しているかどうかで、『意図的』に創造するか、『条件反射でそのまま意識せずに』創造するかが決まるのです』。

エイブラハムが考える『ありのまま受け入れる』とは？

エイブラハム・『私たちが考える『ありのまま受け入れる』とは、こう言う事です。

私は、自分という存在に満足していて、喜びを感じています。あなたは、あなたと言う存在であり、私とは違うかもしれませんが、それもまたよいことです。私は、自分の望みに焦点を定められるので、私たちの間に劇的な違いがあっても、私はネガティブな感情に苦しむことはありません。

私は、自分を不快にするものに、焦点を定めたりなんかしません。私は、『ありのまま受け入れる』を実践しているので、自分にとっての『真実』に周りを従わせるために、物質世界に生まれたのではない事を知っています。

私は、同調したり、周りと同じであることを進めるために、この世界に生まれ出てきたのではありません。また、『同調すること、画一性の中には、創造を刺激する多様性はない』事を十分に理解しています。画一性を目指すと、創造の持続にはつながらず、終わりに向かう事もあります』。

でも、もし自分とは違う考え方を持っている人が現れたらどうするの？

先ほどのお話の中でエイブラハムは、（ありのまま受け入れる）とは、それぞれの人々の考え方や価値観、多様性を尊重し認めると言う考え方をされていました。

ですがここで一つ問題があります。確かに、人それぞれの考え方や価値観などの多様性を認める事は大切なことかもしれませんが、もし自分とは違う考え方や価値観持っている人がいて、その人たちが自分たちに、危害を加えようとするような場合はどうしたらいいのでしょうか？

ジェリーの次のような問いかけに、エイブラハムはこのように答えています。

他人の行動から自分を守るべきか？

エイブラハム・『わたしたちが、まず「引き寄せの法則」と「意図的な創造の方法論」を理解しなければ、「ありのまま受け入れること」を理解して受け止めることができないと言ったのは、まさにそう言うことです。

当然、自分に起こる出来事がどのようにやってくるのか、仕組みを理解していなければ、おそれを感じてしまいます。「自分の思考を通して創造したものではない限り、あなたの経験には現れない。つまり、他人の思考は、自分に影響を与える事はできない」と言うことを知らなければ、他人の言動を意識してしまうのも当然です。

大きな感情を伴う思考と強い期待で招き入れない限り、何事も自分の経験に入り込んでくることはありません。望まないことにこの創造の繊細なバランスを活用しない限りは、望まないことを受け取る事はないのです。

このパワフルな「宇宙の法則」を理解すれば、壁やバリケード、軍隊、戦争、刑務所などの必要性を感じなくなるでしょう。この理解ができると、あなたは自分の望み通り、自由に自分の世界を創造できます。

また、「他人が自由に望む通りの世界を創っても、あなたを脅かすことはない」と理解できるからです。これがわからなければ、あなたは絶対的な自由を手に入れることはできません』。

以上で、今回の本の内容紹介は終わりです。

実際のエイブラハの本書では、今回紹介した内容よりも、より深くエイブラハムの叡智を垣間見ることができると思います。

例えばこんな質問の一例があります

• ・なぜ望まない出来事が、世界中にあふれているのか？
• ・医療への関心が、かえって病気を増やしている？
• ・誰もが欲しいものを手に入れてしまったらどうするの？
• ・エイブラハムの法則と、「行動」「努力」
• ・他人がネガティブな経験をしている場合はどうすればいいか？
• ・目にした不正も、「ありのまま受け入れる」べきなのか？
• ・自己中心的なのは道徳的にはどうなの？
• ・がんばらなくても、豊かになれるのか？

などなど、これ以外にも多種多様な質問に対して、エイブラハムが明確な答えを導き出してくれていますので、今まさに人生に思い悩み苦しんでいる人には、ぴったりの一冊だと思います。

終わりに

いかがだったでしょうか？。

自分はこの本は、エイブラハムという無限の叡智を持つ存在からの、私たち人類に対する大きな贈り物の一つだと思います。

そしてこの本の最後で、本書を翻訳された本田健さんは、引き寄せの法則について次のような解説をされていましたので、最後に紹介して終わりにしたいと思います。

引き寄せの法則は、正確には「引き合いの法則』？

本田健・『中略

翻訳者として、解説をしつつ、読者のみなさんにお話ししておきたいことがあります。本書のタイトルは、「The Law of Attraction」」で、引き寄せの法則と翻訳されました。わかりやすくていい翻訳ですが、一方的にこちらが引き寄せる、たぐり寄せる印象を読者に与えていると思います。

たとえてみれば、カツオの一本釣りの漁師さんが、全身で「どうや！」とドヤ顔で格闘して釣り上げる感じです。そこには、自分で手繰り寄せたという努力のニュアンスが入ります。夢を叶えるために、心の準備や段取り、努力が必要だとの印象を多くの人に与えることになったのではないでしょうか？

そのために、「何かをしないと、引き寄せられない」という観念を生み出したのではないかと思います。それが、私がセミナーなどでよく聞かれる「何をしたら、セルフイメージが上がりますか？」「自信をつけるには、何をすればいいですか？」という質問につながっていくわけです。

中略

「引き寄せ」という言葉を使うと、自力に頼ろうとしてしまいがちです。なので、本来の「 The Law of Attraction」は、「引き合いの法則」だということを翻訳者として、改めて皆さんにお伝えしておきたいと思います。

夢を叶えるためには、努力も、高いセルフイメージも、自身も必要ないと、私は考えています。エイブラハムも、他のセミナーで似たようなことを言っています。

あなたと未来は引き合っています。もちろん、過去とあなたも引き合っています。今、あなたが笑顔になれば、笑顔の未来が、そして、笑顔の過去が引き合うことになります。今、幸せで楽しいと、過去の楽しい思い出が蘇るし、未来も楽しいことが起きそうな予感がしてきます。

一方で、あなたが悲しんでいると、悲しい未来と悲しい過去との引き合いが始まります。小さい頃の絶望感を思い出したり、絶望がいっぱいの未来が予感されたりします。

中略

わたしたちは、人生のすべての分野で、何かと引き合って生きています。なので、あなたが一方的に何かを引き寄せるということはなく、お互いに引き合うものなのだという理解は、大切だと思います』。

今回の紹介記事を読んで本書に興味を持ちましたら、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。オススメの一冊です。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。