皆さん、こんにちは。
引き寄せの法則について知っている人ならば、こんな言葉を耳にした事があると思います。
「良い気分でいれば、良い事が引き寄せられてくる」
果たしてこの言葉は、本当なのでしょうか?
今回紹介する一冊は、そんな疑問に答えてくれるこちらの一冊です。
『Sayaka.著 今さらだけど、引き寄せちゃった!スピ初心者の私が、ひたすら”引き寄せの法則”を実践した12ヶ月。』
この本は、ごく普通の会社員だった一人の女性が、1年間、ただひたすら(良い気分)でいる事だけを実践した結果どうなったのかと言う、著者自身の、引き寄せ実体験談が綴られている一冊です。
この本を読めば、『引き寄せの法則は本当なのか?』と言う事についての疑問や、『本当に良い気分でいるだけで、全て上手くいくのか?』と言う、誰もが知りたい引き寄せの法則の(真実)が分かると思います。
これから少しだけ、この本の内容やオススメポイントなどを紹介していきたいと思いますので、良かったら読んで頂けると嬉しいです。
著者紹介
始めに、この本の著者の方を紹介したいと思います。
この本の著者は、Sayaka.さんと言う女性の方です。元々は会社員として、旅行会社のカウンターセールスや求人ライターなどをされていたそうですが、その後は独立して、Webコピーライティングや制作進行、秘書などの仕事を請け負っているそうです。
会社員時代に5年以上、毎日のように成功哲学・自己啓発・ビジネス書・心理学・脳科学などの本を熟読。
そんな様々な本を読んでいたある時、嫌なことを全部やめ、「いい気分でいる」事と「好きなことやワクワクすることに時間と労力を注ぐ」という、2つのことを徹底することに決めました。
その結果、たった1年で望んでいた仕事・恋愛・お金・健康・ライフスタイル全てが手に入ったそうです。
その後、自らの身に起こったこの奇跡的体験談をまとめた電子書籍「1年間、嫌なこと全部やめて、好きなこと・ワクワクすることだけやってみた結果。」を出版した所、これがプチヒット。
現在はフリーランスとして好きな仕事も続けつつ、ブロガーとして理想のライフスタイル・ワークスタイルを叶える方法を発信する活動をしながら、オンライン倶楽部「くろねこ倶楽部」も運営しているそうです。
この本は、以前書かれた電子書籍の内容に、著者が大幅な加筆を加え、改めてまとめた内容の一冊になっています。
Sayaka.さんの公式SNSはこちら
アメブロ・Sayaka.secret blog 嫌なこと全部やめて、好きなこと・ワクワクすることだけやってみた結果〜『引き寄せの法則』は本当だった〜
以前自分が書いた、同著者の本の紹介記事はこちらから↓
1年間、嫌なこと全部やめて、好きなこと・ワクワクすることだけやってみた結果。
週末引き寄せ!普段忙しい人が”最高の人生”を最速で手に入れる魔法
著者の主な書籍はこちら↓
『Sayaka.著 恋もお金も仕事もがんばらずにすべて叶える♡ 「引き寄せ」完全バイブル!』(大和書房)
『Sayaka.著 週末引き寄せ !:ふだん忙しい人が”最高の人生”を最速で手に入れる魔法』(大和書房)
『Sayaka.著 1年間、嫌なこと全部やめて、好きな事・ワクワクすることだけやってみた結果。』(Kindle)
『Sayaka.著 2年目、嫌なこと全部やめて、好きなこと・ワクワクすることだけやってみた結果。:やっぱり引き寄せの法則は本当だった(@_@;)』(Kindle)
『Sayaka.著 女の子がフリーランスになるときに役立つ12のアイデア。:フリーランス・副業在宅ワーク・・・。マイペースにずっと続けられる自分らしいはたらき方のすすめ。』(Kindle)
『Sayaka.著 サンクチュアリ:〜自分史上最高のハッピーを引き寄せて、嫌なことを遠ざける魔法〜』(Kindle)
本の内容紹介
ここからは、この本の内容紹介などをしていきたいと思います。
この本では、以下のような内容のお話が書かれています。
プロローグ・”魔法”との出会い
ミラクルな12ヶ月に入る前の私についての記録
0ヶ月目 退職願いを出して出会った、自然体な自分
第1章 Change 彼氏なし&仕事なしからスタート
第2章 Miracle 焦らないでいたら、小さな偶然がやってきた
第3章 Chance これってもしかして、うまくいく流れ!?
第4章 Original 恋も仕事も、自分史上最高に
エピローグ 2年目も、ひたすら自分を大切にしてみた結果
Q&A Sayaka.への質問
3年間を振り返って 終わりに
全部は紹介しきれませんので、今回のお話では、著者が”魔法”に出会うまでの経緯と、”魔法 “を実践する上で、日々どんなことを心がけて生活をしていたのかについて、紹介してみたいと思います。
著者が”魔法”に出会うまでの経緯
プロフィールにもありますが、この本の著者であるSayakaさんは、今では独立しフリーランス(個人事業主)として活躍をされていますが、元々はごく普通の会社員として、ごく普通に会社勤めをされていた方なのだそうなのです。
そして、これは著者自身も語っている事なのですが、決して仕事がバリバリできるキャリアウーマンタイプの女性と言う訳ではなく、どちらかと言うと、朝寝坊をしてしまったり仕事でミスをするなど、社会人としてはダメダメだったと当時を振り返っています。
毎朝、満員電車に揺られながら会社に出社し、夜遅くにクタクタになりながら家に帰宅する。そんな毎日の生活に疲れ果てていた著者が日々時間を費やしていたのが、『幸せ』や『成功』に関する本を読む事だったという事です。
著者は当時の事を、次のように振り返っています。
スピ初心者の私が、自分の心を信じ、人生の舵を切るまで
Sayaka・『スピリチュアルの世界に詳しいわけでもない私が、なぜ自分の気持ちや心というものを軸に人生を歩み始めたのか?
この章のタイトルは「魔法との出会い」ですが、”魔法”の話をする前に、まずは約3年前にあった出来事についてお話をさせてください。
当時、アラサーだった私は、勤めていた会社をやめ、長年付き合っていた彼氏と別れました。
なんとなくもやもやしながら付けていたことを一通りやめたのです。(具体的にやめたことは30ページの「ミラクルな12ヶ月に入る前の私についての記録」のページで箇条書きにしています)。
中略
いろんなことを辞める前の私は慢性的に疲れていて、満員電車に揺られて出社し、人が少なくなった時間帯の電車で帰宅するような生活を送っていました。
家の帰路にあるコンビニで大盛りのパスタを買って食べる瞬間につかの間の幸せを感じて、あとは倒れるように寝るというような毎日。
別に仕事ができるわけでもなく、寝坊をしたりミスをするほど、社会人としてはダメダメ。
さらにこれといった趣味もなし。そうして毎日、ただただ疲れていた私が、唯一時間を費やしたのが、幸せや成功に関する本を読む事でした。
いつも「人生、このままでいいのかな?」という漠然とした不安があったからです。毎週金曜の夜にはなるべく早めに退勤して本屋さんに駆け込み、成功哲学や自己啓発、心理学や脳科学や哲学の棚や、ビジネス書などの棚を眺めては、週末で一気に人生を変えてくれそうな本を探しました。
月曜の朝がはじまる前に、何かを変えたかったのです。きっと日曜の夕方には、「また一週間がはじまる」と泣きたい気持ちになるからです』。
う〜ん、なるほど。著者がこの時感じていた漠然とした将来に対する不安感、もしかしたらこの記事を読んでくれている人の中にも、この時の著者と同じように感じている人も多いのではないでしょうか?
読書の中で見つけた一つの大胆な仮説
毎日仕事でくたくたになる生活を続けてい中で、(自分の人生、本当にこのままでいいのかな?)と言う、将来に対する漠然とした不安の中で、なんとか人生を変える糸口を見つけたい一心で無我夢中で読んでいた数々の本。
そんな沢山の本を読みながら自問自答するうちに、著者はある大胆な仮説を思いついたそうです。その仮説とは?。
著者は話の続きを、次のように語っています。
仮説・もしかしたら、(〇〇な気分)でいるだけでいいのかも!?
Sayaka.『中略
今思うと異様なほどの執着心で、とにかく古今東西の「成功」とか「幸せ」とかに関わりそうな本を5年ほど、狂ったように読み漁ったのです。
「このままでずっと迷いながら、何か違うと思いながら死ぬのは嫌だ」、そんな妙な切迫感に駆られていました。
仕事もある、彼氏もいる、両親も健在。日々の中で、幸せを感じる事だってある。だけど、何かが違う。
何が違う?なんで時々こんなに虚しい?
不安?違和感がある?
何が正解?私はこれからどう生きればいい?
問いかけ続けた結果、たどり着いたのは、あまりにもおバカな仮説でした。それは『”自分がいい気分でいること”を徹底すれば、自分史上最高に幸せな人生を送る魔法がかけられるんじゃないか?」と言うものです。
成功や幸せに関する本一冊一冊には、著者の方が人生で発見してきた独自の各論が書いてあります。
- 『朝6時に起きれば人生はうまくいく』
- 『軽い運動でストレスが消える』
- 『掃除をしなさい』
- 『朝1杯のコーヒーを飲むとうまくいく』
- 『過去のトラウマに縛られるな』
- 『行動しろ』
- 『1日15分瞑想をしなさい』
- 『我を捨てなさい』
- 『人に与えなさい』
- 『「ありがとう」と言いなさい』…..。
だけどこの各論は、別の著者の主張と矛盾することもありました。
誰の話を信じればいいの?
誰の何が正解なの?
何をすれば本当に効果があるの?
元々ズボラな私は、間違ったことを信用して、時間や労力を無駄にすることを恐れていました』。
う〜ん、確かに、自分も今までに色んな方が書かれた本などを読んできましたが、時々人によって真逆の事を教えている場合があったりするので、すると(これって一体どっちが正しいの?)と、混乱することがあります…
様々な本を読み漁ってきた著者が最終的に辿り着いた結論
それにしても大胆な仮説ですよね。
『”自分がいい気分でいること”を徹底すれば、自分史上最高に幸せな人生を送る魔法がかけられるんじゃないか?』
普段僕たちが世の中でよく教わるのは、成功するためには「一生懸命努力しろ!」や「もっと死ぬきでがんばれ!」と言う根性論的な教えが多いと思います。
そんな中で、いやいや、ただただ「自分自身がいい気分でいれば、自然と良い現実が現れてくるのではないか?」と言う、一見すると(本当かな〜?)と疑ってしまいそうな仮説だと思います。
果たしてこの仮説は本当に正しいのでしょうか?
著者はこの仮説が正しいのかどうかを証明するために、ある重大な決意をする事を決めました。
著者は次のように語っています。
それなら、いい気分でいればいいんじゃない?
Sayaka.・『そんな思いから、著者、分野、ロングセラー・最新の本などもなるべく偏りがないように次々読んでいきました。
その結果、結局、多くの本の共通項をものすごく抽象化すると「ストレスなくいい気分で過ごせ」と「やりたいことをやれ」になるように思えたのです。
現実主義な本では何かが欠けているような気がして、思考や精神に、よりフォーカスした本も読みました。こちらの分野では、行動云々以前に、「自分の内面を変えることで現実は変えられる」と言う主張が出てきました。
それなら究極、「いい気分でいれば、おのずといい現実があらわれてくるのではないか」と思ったと言うわけです。
最初の方こそ「そんな精神論でうまくいくなら、みんな幸せになっている」と思いました。
だけど、私も含め同じような本を読んだ多くの人が、好きなことをすることはおろか、いい気分でいることすらできてはいない。
満員電車で耳にするサラリーマンの舌打ちや、電車待ちで並ぶ人たちの不機嫌そうな顔が頭に浮かびます。みんな今日も明日も、やらなきゃいけない仕事があって、家事があって、忙しくて、お金を稼がなくちゃいけなくて、時間がないから。
中略
言い訳は浮かびますが、どれだけ精神論を批判したって、私は何年本を読んでも、そこで言われていることを実践できていないのだから、間違っている証明はできないと言うことでもありました。
中略
バカみたいに単純だけど、これだけ考えてきたことが100%間違っていると思う?少なくとも60%くらいは、合っているんじゃない?
「本当に自分のいい気分を大切にする人生を送れば、少しは何かが変わるかも」
「自分の思うように、やってみたい」
そんな気持ちはふつふつと大きくなっていきました。さらに興味深かったのが、この仮説は”引き寄せの法則”で言われていることでもあるからです。「いい気分でいるといいことが引き寄せられてくる」という、ちょっとシンプルすぎて信じがたいあの法則。
「本当かな?」と思いつつも、10年以上前から本屋で見かける世界的ロングセラーの同本の主張と、仮説が違わないと言うのは、心強くありました。
そうしてある夜。家で残業のためにパソコンを打っていた手がピタリと動かなくなりました。
怖いし、情けないし、申し訳ない。
私はとてもわがまま。
もしかすると、頭がおかしいのかもしれない。
目から勝手に涙がポロポロ溢れてきました。だけど、私は私の人生を、私が思うように生きてみたい。その夜、なんとなく嫌だったこと、もやもやしながら続けていたことを一通り手放すことを決めたのでした。
そうして誰にも秘密で、一人で、自分で”いい気分” を何よりも大切にするという決意をしたのが約3年前の深夜だったと言うわけです』。
う〜ん、なるほど。確かにこういったスピリチュアル系の本というのは、結局本を読むだけで終わってしまい、その内容を実践できていない事も多いような気もします
なので、実際に本に書かれている内容を実践してみた人の体験談を読めるのは、とっても参考になるのではないでしょうか
引き寄せ実験を始めるために著者が心掛けていた事
先ほどのお話の中で著者は、結局『いい気分でいれば、おのずといい現実があらわれてくるのではないか』と言う結論に達し、この自分が立てた仮説が正しいのかどうかを実際に確かめるために、それまでなんとなく嫌だったこと、もやもやしながら続けていたことを、一度一通り手放すことを決めたと語っていました。
では具体的には、自分が”いい気分”で過ごすことを何よりも大切にしていく上で、一体どのような事に気をつけていたのでしょうか?
著者はそのことについて、次のように語っています。
自分を実験台に、やってみる!
Sayaka.・『中略
先ほど書いたように、”いい気分でいること”は、引き寄せの法則の大原則です。引き寄せが好きでも、「どんな経緯でミラクルを引き寄せられるのか?」という疑問がある方も多いと思いますが、本書はきっとその疑問にお答えできるはず!
繰り返しになりますが、私がやったことは、ただ自分の”いい気分”を何より大切にするようにすること。あとはその上で(できる限りですが)、なるべく自分の時間やエネルギーを、好きなことやワクワクすることに注ぐようにすることです。
これも”いい気分”を大切にすることの一環であり、大層な話ではありません。まず大前提、普段からいい気分でいること。その上で、何か選択肢(=時間やエネルギーを注ぐ先)があらわれたときに、いい気分になれるものを選ぶと言うことです。
プリンかゼリーか?ミートソースパスタか明太子パスタか?普通車かグリーン車か?この仕事にノルかソルか?どんな未来を望むか?
すべて『それを選んだ自分がいい気分かどうか(好き、ワクワクする、心惹かれる、ときめく、しっくりくる、心地いいなどの感情が起こるかどうか)?」ということを最優先にして決めるようにするということです。
損得勘定や、ほかの人に立派に見られるか?正しそうか?ではなく、です。どんなにもっともらしく見えることでも、自分自身が違和感を抱いたなら、選ばないようにしました。
中略
実際に自分と同じような会社員からスタートして、どんな変化が、どのくらいのスパンで、どういう経緯で起こるのか、記録して見せてほしい。
当時の自分の願いをこの本で叶え、私と似たことに興味を持ち、時に迷い、悩んでいる方へシェアできることを、とても嬉しく思います』。
僕たちはどうしても何かを選択や決断する際に、人にどう思われるのかや損得勘定重視で決めてしまうことがありますが、著者はそうではなく、あくまでも(自分の心がどう感じるのか)を基準にして、選択や決断することを決めていたんですね
著者の事前情報とやめた事一覧
ここで著者の、12ヶ月の引き寄せ実験に入る前の情報などを紹介してみたいと思います。
この実験を始める前の著者の状況は、以下のような状況でした。
・もともと普通の会社員をしていた(求人広告の会社で、求人ライティングを担当)。
・会社をやめたあと、フリーランスのライターになる。
・寝坊する、ミスをするなど、会社員としては全く優秀ではなかった。
・人脈ゼロ、営業力ゼロ(内向的)
・彼氏なし。独身。アラサー。会社員時代のお給料は月収20万円ちょっと。
そして、常に著者自身が(いい気分)で過ごす事を最優先するために、本当は嫌だと思いながらも何となく惰性で続けていて、それを著者が手放していったものには以下のようなものがあります。
・4年弱勤めた会社をやめる
(2社目だった。1社目は3ヶ月でやめている)
・約5年付き合った彼氏と別れる
(好きだったけれど、恋愛対象として見れなくなっていた)
・いろいろ無理をして何かをするのをやめる
(何よりも自分の”いい気分”を最優先にしようと思い始めた)
・部屋の断捨離をする
(自分がいい気分になれないものは少しずつ手放した)
実験を始める前の著者の状況を見てみると、どこにでもいる、ごくごく普通の女性と言う感じですね
果たして、嫌な事やもやもやしながら何となく続けていた事を全て手放すことで、著者の身にどんな変化が起きるのでしょうか?
いよいよ引き寄せ実験のスタート
ここからいよいよ誰もが知りたい、著者の12ヶ月に渡る”引き寄せの実験”の物語が始まります。
この本の中では1ヶ月ごとに、著者自身の身に(どんな事が)(どういった経緯で)起こったのかと言うことが語られています。
今回はその中でも、1ヶ月目に起こったこんなお話を紹介してみたいと思います。
この1ヶ月目に起きた出来事についてのお話については、以前こちらの1年間、嫌なこと全部やめて、好きなことワクワクすることだけやってみた結果記事内でも一度書いた事がありますが、本書では、その時のより詳しい状況や著者の心境などが詳細に綴られていました。
1ヶ月目に起きた出来事について、著者は次のように語っています。
1ヶ月目・元同僚の結婚式と、はじめてのミラクル
私、ほかの人から、どう見られているんだろう?
Sayaka.・『この頃、私は、いつもピリピリしていました。当時の私の脳内おしゃべりを書き起こすと、こんな感じです。
- 『”会社を辞めた自分”は周りからどう思われているんだろう?』
- 『まだ大したキャリアもないのに、考えたらずなやばいやつだと思われているのかな』
- 『おまけに長年付き合った彼氏と別れたなんて、どうしたんだと呆れられるかも』
もちろんほかの人が、それほど私を気にしているわけがないとわかっていても、自分が今までと異なる思考や行動をしはじめたときに、周りからどんなふうに見えるのかが気になったのです。
そんな時期だったので、元同僚の結婚式が近づいてきても、正直憂鬱でした。また、同世代が結婚ラッシュでもあったので、”結婚”というワードに過敏でもありました。
私は多分、当分の間、結婚の予定はない。おめでたい報告を聞くたびに、自分だけ人生のレースで何周も遅れているような気持ちになっていました。
かといって人に会うのも億劫なので、特に何か行動するわけでもありません。引き続き自分の好きな事をしたり、スマホを見ながらゴロゴロしていました。
そんな状態だったので、色恋沙汰・仕事はゼロの状態から、大きな変化はなし』。
う〜ん、なるほど。やっぱり著者自身も自分のとった行動が、人にどう思われるのかをかなり気にしていたみたいですね
気持ちの変化
先ほどまでのお話を読むと、やはり著者自身も自分のとった行動に対して、周囲の人がどのように思うのかをすごく気にされていた事がよく分かります。
そして著者自身も語っている通り、当分の間結婚の予定は無さそうですし、フリーになったはいいけれど、この時点ではまだ仕事も全く決まっていない状態。
元同僚の結婚式が近づいてきても正直憂鬱だったと語っているので、う〜ん、もしかするとこのまま参加を辞退してしまう可能性だって十分あり得ますよね?
でも、確かに現実的にはまだ何も変化はないようなのですが、どうやら著者自身の内面的な部分では、徐々に大きな変化が始まっていたようなのです。
著者は次のように語っています。
人にどう思われるのかではなく、私はわたし自身を理解し、納得している
Sayaka.・『だけど、このとき一つだけ、過去の自分からの変化を感じていました。
それは、
- ー自分は、(元彼のことは大切に思っていたけど)元彼との結婚にはワクワクしなかった
- ー自分は、転職して会社員として働くよりも、もっとマイペースに働いてみたかった。
- ーそして自分は、ただその気持ちにしたがった。
とはっきり認識していたことでした。
日常の中で自分の気持ちを優先させはじめたことで、自分自身が何をしたくなくて、何をしたくて、何をしているのか、自分の気持ちをよく理解できるようになっていたのです。
現実は何も変わっていなかったものの、これは内面的には大きな変化でした。それまでの私ならきっと、「彼と結婚する方が良かった気がしてきた」「会社員の方が安定していて幸せな気がしてきた]…..で、結局、私はどうしたんだろう?と迷っていたはずだからです。
それに気づき、「今の私には何もないし、なんにも成功していない。だけど、自分の気持ちを誰よりも理解することには成功している」「自分の”いい気分”だけは何より大切にできている」と、身体の内側からじんわりと安心感が溢れてきました。
—–ほかの人の目さえ気にしなければ、常識や社会と自分を比較しなければ…..世界中でたった一人、私だけは、私を理解し、私に納得してる!
この発見は、ジェットコースターで思いきり叫んだあとんおように爽快でした。そうしてスッキリすると、元同僚の結婚式でも『結婚式も、ただ楽しんでみよう」という気持ちになれました。
—–自分がどんなふうに見えているかはわからないけど、いい気分でいてみよう。
そう決意して、当日、その場その場での会話とか、出てくるお料理とか、同僚の晴れ姿とか、そういったものをただただ楽しんだのです。
冬のはじまりの澄んだ風の吹く、気持ちよく晴れた日でした。素敵な出会いや仕事につながる話なんかも特に期待せず、ご機嫌でいることをしていた昼下がり』。
確かにまだこの時点では、仕事面やプライベート面など現実的な部分では何も目に見える変化はありませんが、内面的部分では、とても大きな変化を感じられているみたいですね
期待せず自然体でいると、ミラクルが起こる ?
先ほどまでのお話の時点では、まだ仕事面でもプライベート面でも特に目に見える変化はありませんでしたが、内面的な部分ではとても大きな変化があったようですね。
「私の事を人がどう思っているのか分からないけれど、自分は自分の気持ちに素直に従って、とにかく”いい気分”でいよう」
そんな明るい前向きな気持ちの変化によって、それまで行くのが憂鬱だった元同僚の結婚式にも、(楽しんで参加してみよう!)と言う気持ちになれたのかもしれませんね。
ただただ”いい気分“に従って参加した元同僚の結婚式。そこで著者は、ある思いがけない幸運を手にれる事になります。
突然、降ってきた不思議な話
Sayaka・『意外だったのは、いい気分でいると、自然と「良かったね」「おめでとう」という優しい気持ちが生まれてきた事です。
最初は正直な話、結婚式のおめでたい光景を見ながらも、自分の決しておめでたくはない現状について考えていました。
しかし、いい気分でいるようにしていると、そんな現状がいつの間にか頭の中から消え去り、自然と「大事な式に呼んでもらえて嬉しいな。ありがたいな」というピュアな気持ちが湧き出してきたのです。
仕事の話になったのは、そんな妙にほんわかした気分でいた時でした。たまたまテーブルで一緒になった知人と話している中で、私が会社をやめてフリーになった話になり「これからどうするの?」という話題になったのです。
一瞬、「あー。今はまだ聞かないで〜」と心の中でギクっとしたのですが、素直に「いやー、まだ特に決まってないです」とそのまま話をしました。
—–まあ、どう思われたっていいや。
お酒でほろ酔いだったことも手伝って、特に自己卑下するわけでも、自身ありげを装うわけでもなく、ただありのままについて話をしました。(前までの私なら、嘘はつかないまでも、無理やり勝算ありげなビジョンを強がって語ったかもしれないけど)。
強がらなかった結果、「あ、それならさ」と記念すべきひとつ目のお仕事の話が入ったのでした。
これまで、自分の口から出てくる言葉は、どこかでコピペしてきたような、おなかの底からの言葉じゃないような、そんなモヤモヤした感じがありました。
頭で考えていることと心で感じていることや行動が、すべてちぐはぐだったのです。
たとえば、「結婚したい〜」と口で言いながら、頭の中では「周りも結婚しだしたし、そろそろ結婚しなきゃ」と思考し、心の中では「でも今の彼は違う気がするかも」とぼんやり感じながら、でも彼とは付き合っていたり…..。
この状態では、いろんな声が頭や心を行き来するので、慢性的に疲れてしまいます。また、自分が毎日何を考え、どんなことを”引き寄せ”ているのかも、わかりません。
だから、嫌なことも、いいことも、自分の心の底をちゃんとキャッチしてあげることが大事なんだと気づきました』。
別に仕事や出会いを求めて元同僚の結婚式に参加したのではないけれど、思いがけずフリーランスとしての初仕事を手にする事ができた著者
もし著者が”いい気分”で過ごすことを心がけていなかったとしたら、元同僚の結婚式に参加する事もなく、この仕事を手にする事は無かったかもしれませんよね
もしも、いい気分になれなかった場合には
最初は憂鬱で参加したく無かった元同僚の結婚式ですが、とにかく”いい気分”でいる事を心がけているうちに、自然と(とにかく、楽しんで参加してみよう)と思える心境の変化を感じてきた著者。
ですが、著者と同じように”いい気分”で過ごす事ができる人の場合はいいですが、もし仮に、どうしてもいい気分になれない人の場合は、いったいどのようにすればいいのでしょうか?
著者はそんな時には、次のような方法を提案しています。
スッキリ癒される本音のデトックス
Sayaka.・『ほかの人や世間に向いていた思考を、「私はどう思う?どう感じる?」と言うものに変えてみる。嫌なことや不安なことがあっていい気分になれなかったら、無理やり押さえ込もうとするのではなく、私は何が嫌?不安?望まない?を探ってみること。
この頃から、私は、深く深海に素潜りするように、自分の本音を探っていきました。そこに世間やほかの人は関係ない。人に伝える必要もない。行動を起こさず、ノートに書き出すだけでもいい。
自分と深くコミュニケーションを取るということは、どんな高級スパに行くよりも、デトックスでき、スッキリ癒されるお楽しみになりました。
嘘偽りのない自分自身であることは、最高にいい気分になれる鉄板の方法なのです』。
う〜ん、なるほど。どうしてもいい気分になれなかったら、自分の外側に向けていた意識や思考を、自分自身に対して向けて、自分が今、何を感じ、どう思っているのかを探ってみるのがいいみたいですね
♡深海に潜るように本音を知ると、本当の自分が見えてくる
♡自分と深くコミュニケーションを取ることは、最高のデトックス
著者のこの先の展開がとても気になるところですが、今回の本の内容紹介は以上で終了です。
この本では、本書の元になったこちらの本、1年間、嫌なこと全部やめて、好きなことワクワクすることだけやってみた結果。の中では詳しく語られていなかったお話が書かれていますので、本書を初めて読む方はもちろん、前作を読んだ事がある人でも、きっと参考になるお話が読めると思います。
著者の(引き寄せ実験)の話の続きが気になる方は、ぜひ一度本書を手に取り、読んでみてはいかがでしょうか。
終わりに
いかがだったでしょうか。
実は自分は前作、1年間、嫌な事全部やめて、好きなことワクワクすることだけやってみた結果。という本を読んだ時に、これと全く同じ実験を試みたある女性のお話を、以前別の本の中で読んだ事がある事を思い出しました。
それは、こちらの本の中に書かれているお話です。『パム・グラウト著桜田直美訳 「感謝」で思考は現実になる』(サンマーク出版)
今回紹介した本の著者と全く同じ行動をとった女性の身に、一体どんな事が起こったのか?
最後に、そんなお話を紹介して終わりにしたいと思います。
本当にあった話(パーティーのケーキ)
パム・グラウト・『キャサリン・ビーハンは、ちょっとした実験をしてみる事にした。彼女は7年前から引き寄せの法則を実践していて、なかなかすごいものを引き寄せる事に成功している。クライアントや休暇、友達、恋人などだ。
しかしそんな彼女でも、他の人と同じ問題を抱えていた。頭の中の声が黙ってくれず、「そんなのはみんなウソに決まっている」としつこく言ってくるのだ。
キャサリンの兄は、そんなネガティブな声の代弁者のような存在だった。よくキャサリンを呼びつけては、「いつまでもふらふら遊んでいるな、早く仕事を見つけなさい」と、お説教をしていたという。
とは言えキャサリンは、デートサイトの運営と、恋愛相談の仕事でかなり成功していた。そこで兄や頭の中の声を無視して、自分の信念を試してみる事にした。
彼女はこんな仮説を立てた。「宇宙が私を愛していて、私に幸せになってほしいと思っているというのがもし本当なら、私はただ幸せになるだけで、こまかいことはすべて宇宙に任せておいても大丈夫だ」
この仮説を検証するために、好きなことしかしない生活を送ることにした。つまり、犬と一緒にビーチへ行ったり、大きな海を眺めたりするだけの生活だ。また、日記帳に、理想の生活や、信じている価値観なども書き込んだ。
始めてからしばらくの間、頭の中の声は大きくなるばかりだった。「そんなことをしていたら破産するわよ。何をバカなことをしているの?働くのは大人の義務でしょう?」
それでもキャサリンは屈しなかった。やりたいことしかしないと、かたく心に誓っていたのだ。
キャサリンは言う。「ついに頭の中の声を小さくすることができたの。ただ美しいものだけに集中して、やりたいことしかやらないようにしていた」
頭の中に散らかっていたゴミを片付けたら、チャンスが向こうからやってくるようになったのだ。正しい人が彼女の人生に出現するようになった。たとえば気球に乗るイベントや、全て無料のクルーズに招待されたりした。
遺産でまとまったお金が入り、ワークショップに参加するためにメキシコに行き、愛の海の上を漂っているような気分を味わったという。
「気味が悪いほどだった」と、キャサリンは言う。「日記帳に書いたことが、そっくりそのまま現実になるの。まるで「オズの魔法使い」のドロシーになった気分よ」』。
もし、今回の紹介記事を読んで本書に興味を持たれた方は、ぜひ一度本書を手に取り、読んでみて欲しいと思います。オススメの一冊です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。